2019年1月6日、EX THEATER ROPPONGI。

 

 

数え切れないくらい一緒にステージに立ってきたメンバーと、数え切れないくらい演奏してきた曲たち。だけど、あの感覚は初めてでした。力んでるのとは違う。全身から湧き出てくる、抑えられない何か。気迫や思い。メンバーと、会場のカフェっ仔と、そしてきっと遠くにいるカフェっ仔も、ちゃんと思いを届けてくれてたんだと思います。力を貸してくれてたんだと思います。本当にありがとう。

 

 

 

あの空間にみなぎっているとても大きな力を感じて、いつの間に、15年の間に自分も強くなれたのかと思いましたが、それは違う。自分はたいして変わっちゃいない。たくさんの人の思いが合わさって、大きな力になっていた。逆にどんな大きな力でも、それを構成してる一つ一つっていうのは、案外小さなものなのかもしれない。

 

 

 

人一人、自分が強くなることは良いことだと思います。だけど、誰かと力を合わせること、それが出来る誰かと巡り合うこと、そういう関係を築いていくことは、とても素晴らしいことなんですね。

 

 

 

ステージの上でメンバーと、演奏しながら、歌いながら、目を合わせたとき、その表情はいつもと違ってました。言葉を交わしたわけではないけど、今自分に対して何を思ってくれてるのか、それが表情で伝わってきました。長い年月の思いと、自分を大切に思ってくれてるのがわかった。僕はそう受け取りました。すごく嬉しかった。

 

 

 

あの日、ステージを降りて、真っ白になって初めてわかったことがありました。

 

 

 

止まない「もう一杯」を聞いて、初めてわかったことがありました。

 

 

 

何も消えない。

 

 

 

 

 

15年間も、この半年も、1月6日も、あっという間でした。

 

 

 

アンティック-珈琲店-のメンバーは、坊くんも含めて、とても不思議な人間の集まりだったと思います。どんなに優れたミュージシャンが5人集まっても、この音楽と、この空気は作れない。僕にとって奇跡の5人です。この5人が集まったのは、偶然じゃない。神様がこの5人を選んでくれたんだと、思っています。ステージに上がるときのプレッシャーも不安も、全てこの5人で分け合って、一緒に背負ってきました。それは、どんなに仲のいい友達とも、家族ともできないこと。何より特別な5人。

 

 

 

そして、世界で一番のファン、カフェっ仔。みんなは僕たちの自慢です。本当に長い間、たくさん支えてくれて、何度も救ってくれて、ありがとう。アンティック-珈琲店-と出会って、みんなの中に生まれたものが、きっと何かあるはず。それを忘れないでくれたら嬉しいです。この先、辛いことや悲しいことがたくさんあると思うけど、カフェっ仔は、男も女もスマイル一番!だからね。失くしちゃダメだよ。その笑顔で、大切な誰かを、目の前の自分の道を、照らしてあげてください。

 

 

 

 

 

Dear アンティック-珈琲店-

 

 

 

あなたの音楽が、メンバーが、ファンが、大好きです。

 

 

 

あなたが教えてくれたことを、これからも信じてます。

 

 

 

あなたと出会えたことに、15年間あなたと過ごせたことに、感謝してます。

 

 

 

忘れません。

 

 

 

それでは。

 

 

輝喜