先週の日曜日は、旦那の習っている茶道の先生宅での初釜に参加させていただきました。
着物を着るのと懐石料理と旦那のお点前を楽しみに参加♪
着物は今回もやっぱり着付けをお願いしました。
着付けはもう一度習わないと無理(TT)ホント着物好きなのに切ない。。。
着物は何にするか迷いましたが、襦袢や帯や小物と一通り合わせてみなくても一式揃っていて初釜にもいけそうな柄、っていうのがこちらの結婚祝いに母に誂えて貰った訪問着一式しかなかったのでこれに。
半襟がついてない!え!でもつけたことない!(自分で着るときは丸洗い出来る長襦袢しか着ない^^;)
と言うことで縫うのは大変ーと思ってテープでワンタッチで留められる半襟を使ってみたけど見事に最初から失敗。。。でもさすが美容師さんはプロ。ちゃんと良い感じに直して縫い足してありました。
さて、着付けも終わってひろちゃんは保育園に預けて先生宅へ。
まずは懐石料理です。
普通は空腹で濃茶を飲むと胃に負担がかかるから、少しおなかにいれるもの、と言う程度の懐石料理みたいですが、こちらの先生の初釜は、お正月だし、と言うことで毎度とっても豪華に、料理の先生が用意してくださるので、いつも本当に楽しみ
まずは、こんな感じでお膳が運ばれてきます。
一文字飯(とりあえず炊き立てのご飯を用意してます、と言うしるし程度のしゃもじですっとすくった一口分のご飯)
汁椀・・・よもぎ、生麩、からし味噌
向付(むこうづけ)・・・鯛の昆布締め
今回はお正月なのでお酒も最初から
もう授乳間隔がかなりあいて夜まであげないので、久しぶりに一口頂きましたが、にごり酒、美味しかったーー
お酒は全部で三種類でてきます。
この後は、基本的に大皿でお料理が運ばれてきて、上座から順に向付のお皿に取ってまわします。
フレンチなどとは違って洗うお皿がちょっと少ないですね。
ちなみに、ご飯は最後のご馳走様の時まで、必ず一口分残します。
食べちゃうとご馳走様の意味になるそうです。義母さま、食べちゃった(^^;)
続いては亭主が一番手間隙かけて作ったメインディッシュです。
煮物・・・貝柱のしんじょう
見た目も美しく、良いお出汁で目も口も幸せ~となるお料理でした。
次に大豆のおこわが出てきました。
これ、毎年の定番なんですけど、ホント美味しい!
ぷっくり鮮やかな色の大豆が歯ごたえも塩加減も絶妙!!
何杯でも食べちゃいそうです~。
続いてはお魚です。
焼物(やきもの)・・・寒ブリの塩焼き
お料理の内容は、前々日あたりに亭主(お茶の先生)が買い出しに行って出会った良い素材によってかわるようです。
この日はちょうど美味しそうなブリをさばいているところに行き会って、じーっと見て色々注文を出されたのだとか。
そういうお話を聞きながら食べるのがまた楽しいです♪
次はお酒のつまみになるお惣菜が色々出てきました。
ここでいくつかつまみになる料理を出し、裏方さんがご飯を食べる時間をつくるという意味があるとか。
強い肴(しいざかな)・・・牡蠣の磯部巻き、油麩、人参、生姜、きゅうり、卵焼き、地鶏
大きい牡蠣!
磯部巻きとははじめてかも。美味しかったーーーーー
地鶏は血統書尽きを手に入れたのだとか。そんなのあるんだ?!
さて、これで主なお料理は終わりです。
色々食べてお箸も汚れたでしょう、ということで、箸洗いが出てきます。
箸洗い・・・かつおと昆布の一番だし、梅
箸洗いは、「今日の料理はこのおだしで作りましたよ」と言うメッセージも兼ねて必ず一番だしがつかわれ、あまり味付けもしていません。
そこになるべくお箸でつかみにくい物を入れて、お箸でつかもうとしてツルツルっと逃げられているうちに、お湯でお箸が綺麗になると言う(^^;)
うーん、洗い物がしやすくなるし、生活の知恵ですね。
そして、八寸(はっすん)です。
八寸・・・からすみ、くわい、平茸
八寸は海のもの、山のものと言うテーマで。
箸洗いの茶碗の蓋を裏返しに重ねて、そこに取ります。
ホント洗い物を増やさない感じですね。
なんとなく、亭主もお客様も双方に思いやる感じがします。
我が家はこの方式にしたがっておかずをご飯茶碗に入れちゃったりします。
って、それはただの私のズボラですが・・・(--;)
八寸は正式には亭主が取り分けてくれながら、お客様と一対一でお話をしお酒を楽しむそうです。
くわいのすあげに松の飾りが飾ってあって可愛い♪
最後に香の物と湯漬けが出て終了です。
湯漬けのお湯を回していくのがなかなか大変。
香の物は、色々食べたのをリセットするためにとるそうで、香道で色んな香りをかいで鼻がきかなくなった時なんかに漬物を食べたことから、香の物って言われるようになったとか。へー。
ちなみにすっごい、ポリポリと良い音のするものばかり入ってます。
亭主たちが外で聞いていて、ポリポリと聞こえたら「あ、まだ食べてるな」と分かるためだそうです。
で、最後皆が食べ終わったら、お正客さんが見計らって箸をポトン、とお盆に落とし、それを見て他の人のポトポト・・・と皆落とします。落とすといっても、食事中は箸の口に入れている方の部分がお盆につかないため、そちら側をお盆の縁に立てかけているのですが、それを全部お盆の中に落とす、と言うだけです。
この音がしたら「食べ終わりました」のメッセージで、亭主が入ってきて挨拶をして、一旦部屋を出て別室に行き、今度はお茶の用意が出来るのを待ちます。
さあ、次はいよいよ旦那のお点前!
「準備ができました」と旦那が皆さんを呼びに来たら、
お義母様が一言、「え?これからまだ何かあるの?」
・・・いやいや、まだお抹茶飲んでませんから!
これからが本番みたいなもんですから!(^^;)
しかもあなたの息子さんのお点前ですから!(^^;)
天然な発言に思わず爆笑(^^;)
さてさて、旦那のお手前の様子。
お茶の前にお菓子を頂きます。
↑一段ずつずらしては取っていきます。毎年やり方忘れます(^^;)
薄茶と言えども、やっぱり干菓子より上生菓子が嬉しい♪
これが楽しみなのよね~♪
黄身餡が美味しかったー♪
男性陣が大活躍!袴姿、良いな~って思います♪あの歩く時の音とかが心地よい。
お茶のアップの写真は撮り損ねました。
来たらすぐに受け取って頂くし、人のものも撮るタイミングはなかなか。
最後にお道具拝見。
色々と詳しくないんで全然分からないんですが、
「美しいな~」と毎度、目も心も癒されます♪
そんなわけで、皆様ありがとうございました(^^)
保育園に預けたひろちゃんは、パパが迎えに行って戻ってきたら、「ママいた!」と言ったけれど、笑いもせず無表情・・・よほどショックだったのか・・・
年配の男性にからかわれて、ふとした瞬間に泣き出したら大泣きして私にすごいしがみついてきて、しばらく泣いてました。うーん、辛かったのね、寂しかったね、がんばったね、と慰めながら抱っこしていたら、ひとしきり泣いて負の感情を出し切ったのか、すっきりした感じでいつものひろちゃんに戻り、頂いたあまりの大豆おこわをパクパクと美味しそうに食べてご機嫌にしてくれました。
よくがんばったね!!!