信頼なるサムライAさん



今日から本格的な冬に突入するそうです。
体調はいかがですか。
寒暖の差が激しい一週間だったせいか、私は鼻かぜをひいてしまいました。
市販の風邪薬って、意外に高いですね。
もし入院中に風邪をひいてしまったら、医者も看護師も駆けつけてくれるし、薬もすぐに支給されますから、病院こそ一番安全で安心ってことかしら。
でもくれぐれも風邪には気を付けてくださいね。病院の各施設は乾燥しきっていますから。




昨日お見舞いに伺ったところ、検査中で、お目にかかれなくて残念でした。
今後はスマホから、事前にご連絡をしていいでしょうか。
携帯やスマホが普及していなかった頃は、お見舞い患者は「その日のお客様」。
患者はお店を出しているような存在でしたが、患者も、治療他いろいろな用事があったりするものです。
「メールはあまり好きではない。頻繁に返信しない方だ」というサムライAさん。
でもすれ違いになれば、気を遣わせてしまいそうです。
これからはスマホからメールするようにしますね。
返事なしは、「承知」という意味と受け取っておきます。




さてAさんが不在の病室に、看護師さんがやってきて
「またAさん片付いていない」とぼやいていました。
以前も、看護師さんに片付けを口うるさく言われたそうですね。
Aさん宛に、荷物がたくさん届くため、Aさんが不在ですぐに片付けられなと、病室中に、あふれてしまうそうです。
「荷物の中身は何かしら」
ぼやいている看護師さんだけでなく、私も気になります。謎ですね。
謎解きを想像するだけで楽しいですが、当の本人のAさんはいかがでしょう。



看護師さんとの関係はいかがですか。
以前の「ホスピタリティある看護師を見分ける方法」が役に立ったとのこと。
そこでぜひAさんに、お知らせしたいことがあります。
それは、2年目の看護師のモモチベーションンを活用することです。
私が実際に感じたことが、どうか役に立ちますように。




体を動かすことができなかった私は、以前もお伝えしたように、看護師に私の手となり足となってくれる方法を、模索しました。
動機やモチベーションを探るために、きっかけを聞いてみたり、看護学校生の頃をヒアリングしたり。
でも何でもそうですが、リサーチだけではわからないこともあります。
「看護師の2年目のモチベーション」も、実際に私が経験をしたからこそ、大いに参考になるのではないかと思います。




新病棟では、神経内科と腎臓内科が一緒で、看護師の数も多く、20人を超えていました。
看護師のプライベートなリサーチの項目に「勤続年数」があり、そのうち2年目の看護師さんが4人もいました。
彼女達は、何もわからない新人だった頃を脱して、一通りのことができるし、しかも仕事に対して初々しさも残っています。
仕事の流れや内容、要求される技術的なことが一通りわかってくると、意識がホスピタリティに向かう、それがちょうど2年目なのです。




入院生活で私が学んだことは、
「ありがとう」という感謝の言葉と、「ごめんなさい」という謝罪の言葉を素直に口にすることです。
つまり具体的に、ちゃんと伝えることが大事ですね。
特に、2年目の看護師さんは、仕事に慣れてきたとはいえ、まだまだ自信が身に就いているわけではなく、また患者が求めるホスピタリティに対してとても敏感なので、
「ありがとう!あなたに感謝しています」という表現を、自分でも大げさだとわかりながら、一生懸命に伝えていました。
以心伝心とはこのことで、望ましいホスピタリティをさらにグレートアップしてくれます。
私がさらに褒めると、ますます喜んでくれて、とうとう担当以外の時も病室を覗いてくれ、
「必要なら声をかけてね」と気にかけてくれるようになりました。




私が昨日、Aさんが不在の病室を訪ねた際に、看護師さんが「片付けてない」と嘆いた時に、入院中に、2年目の看護師さんの好意を思い出したものです。
それは私も、担当看護師さんから、「本が多すぎる。病室が汚いので、今日中に整理すること」と叱られた時のこと。
お見舞いの人たちが差し入れてくれる本が整理できす、ベッドの下に積み重ねていたのですが、掲示美化の上で、「片付けていない」とレッテルを貼られてしまいました。
そこで、2年目の、目がくりっと大きく可愛い看護師さんに「困っています」と打ち明けたら、
1時間も経たないうちに、医療品が入っていた空のダンボールを持ってきてくれ、カッターで切って文庫本や単行本サイズのミニ本棚を作ってくれたのです!
「雑誌は整理棚にあるショルダーバックに入れたほうがいいわね」と、棚からわざわざ取り出して、雑誌も整理してくれました。



おかげで病室が綺麗になり、「やればできるじゃない」と、担当の怖い看護師さんも「へえ~」と感心。
まさか、他の看護師さんが整理棚を作ってくれたなんて、想像すらできなかったでしょうね!




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このblogは、「親愛なるサムライAさん」という架空の人物への
手紙というスタイルをとって、
医療、ホスピタリティ、社会復帰、ワーク、家族、キーマンを見つける方法など、
サバイバルをテーマに、書き続けています。
内容のほとんどが事実であることは、間違いありませんが、
サムライAさんと、Aさんに手紙を送る「私」との関係は、全てフィクションです。
ノンフィクションとフィクションの融合をどうぞお楽しみください。
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