こんにちは。
リリー夫婦相談室の杉谷さゆりです。
お正月はゆっくりされましたか？
さて
去年を振り返ると
カウンセリングに来られる方のお悩みは
旦那の不倫・浮気・風俗などの不貞問題が
ダントツに多かったです。
私のところに相談に来られる方は
氷山の一角に過ぎないことを思う時
一体どれ程多くの女性が
こうした問題で悩んでいるのだろうかと
深刻にならざるをえません。
また、数ある夫婦問題の中でも
不貞問題ほど
夫婦の思いをすり合わせるのが
難しい問題はない、と感じています。
例えば
風俗について考えてみる時
風俗という場所は
愛を求めていく場所ではありません。
では何のためにいくのか？
純粋に性欲を満たすためです。
（中にはキャバ嬢にチヤホヤされて
承認欲求を満たしたいだけの人もいますが）
欲求には様々なレベルのものが
あります。
有名な「マズローの欲求段階説」によると
最も低次元でありながら必須な欲求は
私たちの肉体の要求に根差したものです。
つまり個体維持のために必要な
食欲・性欲・睡眠欲などです。
これは
人間の本能に組み込まれた部分なので
人格とは関係なく
最も強い欲求として表れます。
また
一般的に男性は女性よりも
強い性欲があるため
定期的に性欲を満たす必要があります。
でも
例えこうした男女の違いを
理解していたとしても
自分の旦那が風俗に行って
性欲を処理してきたという事実を
すんなり受け入れられる妻が
この世にいるでしょうか？
それは女性にとって
とてつもなく難しいことなのです。
なぜでしょうか？
旦那がレストランに行って
妻の手作りじゃない料理を食べて
食欲を満たしたからと言って
怒る妻はいませんよね？
むしろ
「外で食べてきてくれて楽チン！」
くらいに思うのではないでしょうか。
あるいは
旦那が自宅では熟睡できないので
ホテルに行ってしっかり眠ってきた
としたらどうでしょう？
そんなことで衝撃を受けることは
ありませんよね。
なのになぜ
旦那が性欲を別の場所で満たしたら
妻はこんなにも不安になり苦しいのでしょうか？
妻の産後に良くあることですが
旦那が妻に面倒をかけたくなくて
風俗などで処理してくることがよくあります。
旦那としては妻をいたわってやったことが
妻に生涯消えることのない心の傷を
与えることになってしまいます。
例え旦那が
妻を裏切るつもりなど全くなかった
ただ性欲を誰にも迷惑かけずに処理しただけ
相手の女性に愛なんかまったく感じていない
と弁明したとしても
妻の心を納得させることはできません。
それどころか旦那への不信感は
募るばかりなのです。
頭では
旦那が言ってることが嘘ではなく
単に軽い気持ちで
やってしまったことに過ぎない
とわかっていても
妻の心の中は
理性で払いのけることのできない
様々な思いで一杯になります。
そんな時、妻の心を支配するのは
次のような思いです。
１．嫌悪感
そんなことをしたなんて
汚らわしい、動物以下だ、という感覚。
愛とは関係ないことだとわかっていても
単に性の処理に過ぎないんだとしても
女性はやっぱり嫌なんです。
自分の旦那が他の女性に触れたということが。
信じていた旦那がそんなことをしたなんて
ありえない、理解できない、という感覚。
これが一番大きいです。
2．不信感
今まで自分が知っていた旦那とは違う
全く別の顔を垣間見たような不気味な感覚。
もうこの人を信じられない、という思いが
過去・現在・未来の夫婦関係に対する
大きな不信感となって覆いかぶさってきます。
３．自己無価値感
単に性欲の処理だとわかっていても
なぜ妻である私とではダメなの？
私ではあなたの性欲を満たせないの？
もう女として見てくれないの？
こうした思いにとらわれて
女としての自分に自信を持てなくなり
限りない自己無価値感に陥ってしまいます。
これらのネガティブ感情が
あなたの心を蝕んでいくと
旦那さんからの愛情表現を
素直に受け入れることができなくなり
逆に、彼の優しい行動と
彼がやってしまったことのギャップに
彼をどのように捉えたらいいのか
わからなくなり
彼を受け容れてもいいのか
それとも永遠に許してはいけないのか
内的な混乱に陥ってしまうことでしょう。
こうした問題は
実はとても根の深い問題です。
一人でどんなに考えても
明確な答えが出ないことが多いのです。
でも
それを放っておいてはいけません。
自分の心にしっかりと向き合い
様々にもつれた感情を整理し
最終的には
自分の純粋な意志を確かめながら
それに向かって忠実に進んでいきましょう。
あなたが男性でない限り
旦那さんの事情を本当の意味で
理解することはできないし
旦那さんもまた
あなたの心の痛みを本当の意味で
理解することはできないのです。
自分から出てくる感覚や感情だけでは
到底理解できない相手に対して
嫌悪感や不信感しか湧かないとしても
その感覚や感情だけに流されて
あなたが本当に望んでいるものを
失ってはいけません。
あなたの意志が
これからも旦那さんと幸せに生きることを
望んでいるのなら
その意志こそがあなたの羅針盤です。
感覚や感情の制御は
簡単ではないですが
これが後悔のない未来を選択するうえで
大切なことだと思います。
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