♪菜の花や 月は東に 日は西に♪ | みたか 鷹場そば

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「冴え返る」という季語もあるように

まだまだ寒さがぶり返すこの時季ですが、

雨水も過ぎ、陽射しに暖かさを感じる日も増えてきました。

今回は、生命に欠かすことのできない栄養素といわれる

ビタミンがたっぷりの旬野菜「菜の花」をピックアップ!

 

生命力あふれる、春の訪れを告げる野菜

通年出回る野菜や果物が多くなりましたが、

「菜の花」は敏感に旬を感じさせてくれる数少ない野菜のひとつ。

柔らかな黄緑色の葉と蕾からうっすら見える黄色は、

春の訪れを告げる明るい色彩に満ちています。

昨年、生誕300年を迎えた江戸時代の俳人である

与謝蕪村(よさ ぶそん 1716年〜1784年)は、

その生涯に菜の花を題材にした俳句を数多く詠んでいます。

「菜の花や 月は東に 日は西に」

有名なこの句は、

蕪村が六甲山地(神戸市)の摩耶山(まやさん)を

訪れたときのものといわれています。

春の夕刻、一面に広がる菜の花畑、同時に見える月と太陽。

一見のどかなようで、ダイナミックなスケールの大きさが

感じられる句ですね。

春の力強い生命力を讃えているかのようです。

菜の花に非常に多く含まれているビタミン(vitamine)は、

ラテン語で「生命」をあらわす「vital」に、

窒素を含む有機化合物を意味する

アミン「amine」を合わせて命名されました。

生命に欠かすことのできない栄養素といわれるビタミン。

菜の花は、このビタミン類の含有量がずば抜けて豊富なのです!

ブロッコリーよりも多い!ビタミンCがたっぷり

菜の花は菜花(なばな)ともいわれ、

アブラナ科の代表的な緑黄色野菜。

「菜」は、葉や茎を食用とする植物を指す言葉で、

菜の花とは「食用の花」という意味になるそうです。

ビタミン、ミネラル、食物繊維ともにトップクラスの優良野菜で、

特にビタミンCは130mg(可食部100g当たりの栄養素の量)

も含まれており、

あのブロッコリーよりも多いのです。

4この含有量は、2分の1束で

1日の摂取目安量(文部科学省の食物成分表よる)を

クリアするほど。

抗酸化作用をもつβカロテン、ビタミンB2、ビタミンEも豊富で、

活性酸素のはたらきを抑制し、

細胞の老化やがんから身体をガードしてくれるといわれています。

また、免疫力を高めて風邪のウイルスから体を守る、

肌荒れを防ぐなどの健康効果も期待できるそう。

女性にうれしい葉酸や鉄も含まれており、

季節を感じながら、ぜひ頻繁に食卓に登場させたい野菜です。

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