ジュシュアツリー国立公園の最後に立ち寄ったポイントのベーカーダムは、駐車場からループ状のトレイルを歩いていかなくては行けないので、どうしようか迷いましたが、夫の「ちょっと行ってみて遠そうやったらやめたらええし、ええ感じやったらそのまま行ったらええやん」という言葉に賛成して行ってみることにしましたニコニコ

 

西部劇に出てきそうないい感じの景色が続いたこともあり、どんどん進んでいったのですが、途中狭い道もあり、岩を上ったり下ったりという場所もあり、また道が分岐しているところもありで、標識もなく、なかなか目指すダムに着きませんでしたショボーン

 

でも、ところどころで反対側から人がやってきたり、先の方に人が歩いているのも見えたりするので、「こっちで大丈夫やろー」と希望的観測をもって歩いていたのですが、ついにこんな標識が現れました。

 

 

「うーん、まだダムまで遠い感じよねー、帰ろうか」ということになり、この標識を頼りに「Baker Parking」の方に歩を変えました。

景色はずっとこんな感じ

 

 

なので、どこに向かっているのかも分かりませんえーん

(後から気づきましたが、iPhoneの方位磁石アプリは圏外でも使えたようです)

 

 

しばらく進むと、小さな小さなダムが!!

 

 

と、その小ささにも驚きましたが、ダムと反対方向に向かっていたはずなのに、ダムが出現したことにさらに驚きましたびっくり

ということで、このままトレイルを進んだらループになっているはずだから駐車場に着くだろうと思って歩いていたら、しばらくすると、なんとまたこの標識がびっくりマーク

 

 

まったく違うところを歩いていたはずなのに、なぜ同じところに戻ってきたんだろう!?

2人共きつねにつままれたような気分になっていましたが、「そっか私達が車を停めたのはBaker Parking ではなくEcho Parkingの方か!」と思い、そちらの方に歩を進めました。

 

 

すると60代くらいの白人のご夫婦がキョロキョロしているのに遭遇したので、夫が「駐車場を探しているの?」と声をかけると、「No English. No Understand」と言います。

でも片言で「駐車場は2つある、ひとつはあっちで、もうひとつはこっち」と言っていたようなので、「そうよね、私達はあっち(Echo Parking)よね」と思って「Have a good day!」と言って別れました。

 

そして、そのまま延々と歩き続けて、かなり歩いて、いったいどこまで歩くんだろう!?と思っていたら、やっと太陽の光が反射している黒っぽい車が見えてきました笑い泣き

 

夫「アレ、ウチの車か?」

私「いやぁ~⁈」

私達の車は紺なので、最初はその黒の車が光っているからそうかもしれないと思ったのですが、だんだん良く見えてくるとその車は明らかに私達の車ではありませんえーん

しかもその周りに他の車は1台も停まっていないのです!

ついに駐車場に着いたのですが、私達の車であって欲しいと思う気持ちはハズレ、それは私達が停めた駐車場ではありませんでしたガーン

 

狭いトレイルを何キロも上り下りし、同じところをそうとは気づかず1時間半も歩き続けて、また元の樹海のような(?)砂漠に戻らなくてはならないの!? しかも時刻は午後5時半になっていて、また迷宮巡りをして日没を迎えたら遭難するだろうなと言いながら、

その駐車場に唯一停めてあった黒い車には誰も乗っていず、「どうする!?」と途方に暮れていたら、砂塵を巻き上げてさっそうと白い4WDが走ってくるではありませんかびっくりマーク

手を振ってとまってもらおうと思うまでもなく、その白い車は私達に向かって一直線!

 

 

運転席と助手席には、数十分前に標識の近くで会って言葉を交わした白人夫婦が乗っているではありませんか!

私達の前で止まったその白い車の窓が開き、その二人がゼスチャーで「乗りな♪」の合図爆  笑

「地獄で仏」とはまさにこのことで、このときほどまったく面識がなかった赤の他人がエンジェルのように見えたことはありません♪

 

 

ということで、このエンジェル夫婦が私たちを元の駐車場に送り届けてくれました。

今回の温泉旅行の最後を飾る摩訶不思議で忘れられないミステリーとミラクルでしたね♪

 

 

でも、こんなことってあるんですね。他人のことをここまで思ってくれる方に出会えて、言葉も通じない方々でしたが、思いやりは世界共通ですねおねがい

ジュシュアツリーで一生忘れらない思い出になりました照れ

続けて読んでくださってありがとうございます。

(完)

 

生かしてくださってありがとうございます。