いつもはオーガニック食品を食べない家族が、オーガニック食品だけを2週間食べ続けるという実験をして、大変興味深い結果になりました。

実験は、スウェーデンの環境研究所(The Swedish Environmental Research Institute)とスーパーマーケットチェーン・Coopが行い、実験に参加したのは、スウェーデンに住む、父、母、二人の姉妹と、末っ子の弟の5人家族。

普段は、オーガニック食品を食べないらしいのですが、2週間オーガニック食品(野菜、果物、肉、魚など)を食べてもらい、最初と最後の尿を検査・比較しました。

すると、実験開始前に尿検査で検出された多くの殺虫剤や除草剤が、実験後の尿検査では激減。特に子どもたちは減少傾向が顕著で、3歳の男児の検出量はほぼゼロになったそうです。

実験を行った博士は、「化学物質が長期的にどのような作用を身体に及ぼすか、分かっていないことだらけです。化学物質単体より、それらが体内で化学反応を起こして変化した場合は、いっそう危険です」と話します。

実験前は、「オーガニック食品は高いし、うちは大家族だから……」と話していた母親も、実験後は「(せっかく体内の化学物質が減ったのに)子どもたちの体を考えると、化学物質はもう採らせたくありません」と話ていたそうです。

多くの食品はさまざまな薬品が散布されてできていますが、オーガニックが広まることにより、人や動植物、微生物などすべての生命にとって、健全な自然環境・社会環境が実現します。

仕組みとしては、微生物が自然界にある有機物を分解し、それを植物が吸収して育ち、光合成で栄養を作る。私たち人間を始めとする動物はそれを食べて生きています。土の中でも、水の中でも、地球上の生命はすべて食物連鎖でつながっています。

私たち人間が末永く健康であろうと願えば、微生物や植物の生存環境(汚染のない水・大気・土)を考えないわけにはいかないのです(^^)

スウェーデン家族の詳細結果は下記で見れます
https://www.coop.se/organiceffect