ナンバー2425 2026.09.26 アストラル体の働きと進化
人は誰もが欲望と感情を持つため、アストラル界には物質的なものから精神的なものまで非常に多くの様々な種類の感情や欲望が渦巻いていて、それらの波動も広がっている幻惑(グラマー)の世界です。
人は生存欲求を満たそうとする時に感情が生まれますが、その対象が物質的で動物的な自己保存の欲望、低級な愛欲、憎悪、羨望、嫉妬などの感情であれば、地上の生活に固く縛り付けることになります。
『神智学大要 第2巻』(出帆新社発行)には欲望は「意志(サンスクリット語でアートマー)」の写しであり意志より下の下級の側面で、意志が自発的に決定するのに対して、欲望は周囲の対象物に引きつけられ、あるいは反発して言動に移るところに違いがあるとあります。そのため「欲望は意志がその王冠を取り上げられたもの、物質の捕虜、奴隷である」といいます。精神と物質の懸け橋の機能をアストラル体は持ちますが、肉体の感覚器官に感じる刺激は、プラーナ(生命エネルギー)によって体内に伝えられると、感覚中枢の働きによって感知されて感覚になります。こうしたアストラル体の全体的な働きによって、外界から来る刺激と人間の精神がつながり、物質的存在による刺激と精神による感知があるといいます。これに対して私たちの内面で意識が動いて思いが生まれると、その都度私たちは自分の周囲に目に見えない精神を構成する素材の質料を動かし、それが波動となってアストラル体の素材である質料に伝わり、アストラル質料がエーテル質料に伝わり、それがまた肉体の質料である脳の白質(神経細胞の情報伝達の通路が集まっている領域)に働きかけます。こうしてアストラル体は私たちの肉体の生活と、精神的な活動との懸け橋となって、物質から精神へ、精神から物質へと波動の伝導体としての役割を果たしています。
実際にこうした絶え間ない伝達の往復の働きがあることで、私たちの意識は発達しますし、この発達が著しくなることで、欲望と精神の結合から知恵が生まれます。
この知恵から来る欲望を満たそうとすることで、意志の写しとしてアストラル界層で機能できる独立したアストラル体へと進化できると『神智学大要 第2巻』にあります。
ナンバー2426 2026.09.30