Q:

両親は私にとても失望していて

いつも心配しています

私がここにいることができるのは彼らのおかげです

どうして彼らを見捨てることができるでしょう

私は両親にどのような義務があるのでしょう?

 

A:

家族の問題とは

子どもは小さい頃から成長していくのに対して

親は親であることから決して成長しないということだ

人はいまだに親の立場というのは

永遠に執着するべきものではない

ということを学んでいない

 

子どもが成人になったら

あなたの親の役割は終わる

子どもにはそれが必要だった

子どもは何もできなかったのだから

母親、父親、彼らの保護が必要だった

 

だが、子どもが独り立ちできるようになったら

親は子どもの生から身を引くことを学ぶべきだ

ところが、親が決して子どもの生から身を引かないために

親は自分に、そして子どもに対しても

不安を抱きつづける

彼らは破壊し、罪悪感を作り出す

彼らは許容限度を超えて助けることはない


親であるということは偉大なアートだ

子どもを産むのはたいしたことではない

どんな動物にもできる

それは自然で、生物的、本能的なプロセスだ

子どもを産むのは別に偉大なことではない

特別なことでもないし、ごく普通のことだ

だが親であるというのは特別な何かだ

ほんとうに親になれる人はほとんどいない


基準となるのは

ほんとうの親は自由を与えるということだ

決して自分を子どもに押し付けたりしない

子どものスペースを侵さない

 

そもそも最初から彼らの努力は

子どもが自分自身でいられるように手助けすることだ

彼らは手助けするために

勇気付けるために

滋養を与えるためにいるのであって

自分たちの考えを押し付け

これをしろ、あれをするなと

命令するためにいるわけではない

彼らは奴隷を作り出すためにいるわけではないのだ


だがそれこそ世界中の親がし続けていることだ

彼らの努力のすべては

子どもを通じて自分の野望をかなえることだ

もちろん誰一人その野望を達成したものはいない

だから、どの親も不安に駆られている

刻一刻と死が近づいていることを知っている

死がどんどん大きくなり

生が縮まっていくのを感じることができる

が、自分の野望はまだかなえられていない

自分の欲望はまだ現実のものとなっていない

彼は自分が敗者だったことを知っている

自分はなにも得ることなく死んでいくだろう

ということに、はっきりと気づいている

やって来たときとまったく同じように

手ぶらで逝ってしまうだろうということに


今や、彼の努力のすべては

どうやって子どもに自分の野望を植え付けるかだ

彼は行ってしまうが

子どもは彼に従って生きるだろう

彼にできなかったことは子どもがやってくれるだろう

少なくとも子どもを通して

彼はある種の夢をかなえられるかもしれない


それは起こらない

起こることは

子どもは親を満足させることのないまま

自分の子どもにも同じことをやり続ける

ということだけだ

これが一つの世代から

次の世代へと引き継がれていく

私たちは自分の病を与え続け

自分自身の人生で価値を見出せなかった観念を

子どもたちに移し続ける

 

インドの神秘家和尚講和I Am That, #6より抜粋

 

両親への義務 和尚講和より抜粋-2へ続く

 

 

和尚禅タロット協会主宰

OSHOトランスフォーメーションタロット協会主宰

neoファミリーコンステレーション©提唱者

スピリチャルトランスレーター

アナンド チャラム