最初のうちは
臆病な人と
勇気のある人とのあいだに
大きな違いはない
どちらも恐怖を抱いている
違いは
臆病な人は自分の恐怖に耳を傾け
それらに従うということだ
勇気のある人は
それらを脇におき、先に進む
恐怖がそこにあり
それらを知っているが
勇気のある人は
すべての恐怖をものともせずに
未知なるものへと入っていく
勇気とは
恐怖がないという意味ではなく
すべての恐怖をものともせずに
未知なるものへと入っていくことだ
未知なるものの挑戦を
受け入れることが、勇気だ
そこには恐怖がある
だが
何度も何度も挑戦を
受け入れつづけたら
徐々に徐々に、こうした恐怖は消える
未知なるものがもたらす喜び
未知なるものと共に起こり始める
大いなるエクスタシーが
あなたを充分、強くしてくれる
ある一定の完全さを与えてくれる
あなたの知性を鋭敏にしてくれる
あなたは
生とは退屈にすぎないのではない
と感じ始める
生とは冒険だ
徐々に徐々に恐怖は消え
あなたは新しい冒険を探し求めつづける
勇気とは
未知なるもののために
既に知っているものを
なじみのないものために
なじみのあるものを
どこか分からない目的地への
不安でつらい巡礼のために
心地よいものを危険にさらすことだ
それをやれるかどうかは
誰にもけっして分からない
ギャンブルだ。だが
生とはなにかを知っているのは
ギャンブラーだけだ
インドの神秘家和尚Osho講和集
Come, Come, Yet Again Come, #4 より抜粋
元ネタ 勇気