東北大学名誉教授
石田 秀輝氏が
90歳の皆さんに会い
そのヒアリング結果と
未来がどうなっているかを想像し
そこから今に立ち戻り
課題設定や問題解決を考える
バックキャスライフスタイル
という分析で明らかになった潜在欲求から
日本人の心豊かな暮らしの構造を
44項目に分類した生活原理が
導き出されたそうだ
具体的には下記の44となる
「日本の文化を創ってきた生活原理」
1 自然に寄り添って暮らす
2 自然を活かす知恵
3 山、川、海から得る食材
4 食の基本は自給自足
5 手間隙かけてつくる保存食
6 質素な毎日の食事
7 ハレの日はごちそう
8 野山で遊びほうける
9 水を巧みに利用する(水を使い分ける、水を確保する)
10 燃料は近くの山や林から
11 家の中心に火がある
12 自然物に手をあわせる
13 庭の木が暮らしを支える
14 暮らしを映す家のかたち
15 一年分を備蓄する
16 何でも手づくりする
17 直しながらていねいに使う
18 最後の最後まで使う
19 工夫を重ねる
20 身近に生きものがいる
21 暮らしの中に歌がある
22 助け合うしくみ
23 分け合う気持ち
24 つきあいの楽しみ
25 人をもてなす
26 出会いの場がある
27 祭りと市の楽しみ
28 行事を守る
29 身近な生と死
30 大ぜいで暮らす
31 家族を思いやる
32 みんなが役割を持つ
33 子どもも働く
34 ともに暮らしながら伝える
35 いくつもの生業を持つ
36 お金を介さないやりとり
37 町と村のつながり
38 小さな店、町場のにぎわい
39 振り売り、量り売り
40 どこまでも歩く
41 ささやかな贅沢
42 ちょっといい話
43 ちょうどいいあんばい
44 生かされて生きる
現代日本では
失われてしまったものや
失われつつあるものが
多いのではないだろうか?
「ゴールデンカムイ」
というマンガ(アニメ)がある
その中で
北海道アイヌ先住民族の
いにしえの暮らしぶりが
細かに描かれている
そのアイヌ先住民族たちの
基本的生活態度が
この44にとても似ている
すべてのものに
カムイ、つまり神が宿る
という発想は
八百万の神々を
信仰していた昔の日本人と
とても共通する
これらは
スピリチャルでいう
「真理」というものを
生活からの実体験として
理解していたものであろう
現代社会では
あまりにも多くの物と情報に
巻き込まれてしまい
この宇宙の一員としての
「自分」を見失いがちだ
この44個には
理想論に見えるものも
いくつか挙げられている
しかし
それが人間文明と自然が
調和できる何かの
ヒントになるのかもしれない
自分で出来ることから
一つでも実践してみると
忘れていた「真理」との
融合の糸口が見つかるかもしれない
LOVE Charam
東北大学名誉教授 石田 秀輝氏
