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新人ライター奮闘記

自分は今、制作会社に企画要因、プロットライターとして参加しています。

ブログには、プロデューサーとの打ち合わせや企画書の書き方についても書いていきたいと思います。


また、「文章の書き方」、「企画の見つけ方」なども書いて行きたいと思います

仕事をするうえで、一番大事な事は何か?と聞かれたら、あなたならどんなふうに答えますか?


たとえば、パソコンに詳しいとか、プレゼンが上手いとか、いろいろな事を挙げる方がいると思います。

でも、僕が挙げる仕事をするうえで一番大事な事は、そういった直接仕事に関わっている事ではありません。

僕が仕事をするうえで、大事だと思う事、それは、



飲み会が好きな事、なんです。



「えっ?何で?」と、思われた方もいるかもしれませんが、いろいろな事を思い返してみて、仕事の第一歩は飲み会から始まっていたなんて事がありませんか?

酒を飲んでリラックスし、だんだんと話しが弾んでくると、その人の趣味や興味のあることが解って来ます。


その話しの流れの中で、「おまえ、あの事に興味があるんなら、今度の仕事手伝ってみるか?」と言われ、自分に仕事が回って来る事もあったと思うんです。

また、実際に仕事が回って来なくても、先輩に飲み会の時にしか聞けない相談や会社の歴史なんかも酒の席だからこそ気軽に聞けちゃったりするんです。



そんな事から、最近、僕は飲み会こそ仕事の宝庫だと思うようになって来ました。



でも、最近、この飲み会が嫌いな人っていませんか?

「友達同士の飲み会なら行ってもいいけど、会社や仕事に関係する飲み会なんて嫌だよ、プライベートまで仕事の人といたくない!」と、主張する人って多くなってきたと思うんです。

実は、何を隠そう僕もその一人。



本来、僕は人とのコミュニケーションが苦手なほうで、自分の時間を大事にする人なんです。

しかし、世の中で一番、飲み会から始まる仕事が多い、ライターという職業を志す者として、飲み会は避けては通れません。

シナリオライターや雑誌のライター業などの方は、飲み会で会ったプロデューサー、編集者などと名刺交換をし、そこから仕事の発注を受けるパターンが多いからなんです。



だから、僕は飲み会を好きになる必要があったわけなんです。

少しでも多くの仕事をゲットするために、いろいろな飲み会に参加して、いろいろな人と話しをしてやろうとする気迫、体力がライター業だけでなく、仕事をするすべての人に必要なんですね?



思い返せば、「奇跡の人」、黒澤明の「どん底」、「赤ひげ」、フェリーニ監督の「道」、「カビリアの夜」、ビスコンティ監督の「白夜」、「夏の嵐」、「若者のすべて」などの好きな映画達は、昔から「人とコミュニケーションする事は面倒くさい事だけど、でも、感動や幸福も人とコミュニケーションする事の中にしかありません」と、教えてくれていたような気がします。



映画ファンの責任は、人と向かい合って行く事なんだと思えてなりません。

どんな人にも苦手な事がある。


たとえば、スピーチ。

人前に立つとどうしても緊張しちゃって、何も喋れなくなってしまう人、いますよね?

あとは、食べ物、どんなに頼まれても、食べれない食材ってあると思うんです(ちなみに、僕はトマトです、笑)


でも、まったく苦手な事がない人って、逆に可愛さがないし、どことなく親しみが湧かないような気がしませんか?

想像してみてください。容姿が良くて、頭も良くて、友達も多く、恋人もカッコ良くて、運動能力抜群。

そんなパーフェクトな人がいたら、その人には何の罪もないけれど、お近づきにはなれない気がします。


だから、人の苦手な事や弱点って、実はその人の親しみやすさを生んでいる大事な要素なんだと思うんです。

それは、小説家やシナリオライターのように、キヤラクターをつくる人達がつねに意識しなければいけない事でもあります。

けれど、それが、自分の生活を成り立たせている仕事だと話しが違って来る。


お金、ギャラを頂いているので、「それは、苦手なんですよぉ~」では済まないし、仕事相手も、苦手である事を親しみやすさだと思ってくれません。


なんとしても、苦手を克服しなければいけない。

僕は今、プロのシナリオライターになるべく、企画書やコンクールのシナリオを書きながら勉強中です。

やはり、新人なので、なかなか克服できない苦手な事って出て来るんですよ。


僕が作品を書くときに、苦手、弱点だと思っている事。

それは、最初の状況設定が長くなってしまうという事なんです。


なんとしても、面白くしようとして、物語の前半に伏線やら人間関係の事情などを入れすぎてしまって、最終的に物語が長くなってしまう。これが、僕の苦手だと自覚している、弱点です。


新人のシナリオライターがよくプロデューサーに言われる事の中に、

「だらだらと説明してないで、早く物語の本筋に入れ!」というものがあるんです。

まさに、僕もよく言われます(笑)。


まぁ、それは、何度も練習して上手くなるしかない。



今回は、その状況設定が抜群に上手い映画をご紹介しましょう。

そもそも、面白い映画っていうのは、最初の10分が見事です。

説明くさくなくて、でも、主人公が抱えている問題や出てくる登場人物の関係がスッと自然に理解する事が出来る。

そんな理想とする冒頭10分間が素晴らしい映画とは何か?




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ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督作品



リトルミスサンシャイン



という作品です。



この映画の冒頭、素晴らしいです。まさに、理想とする状況設定と言ってもいい。



まず、あらすじはこんな感じ。



田舎町アリゾナに住む少女オリーブ。ブサイクでおデブちゃんな彼女が、ひょうなことから全米少女コンテストの地区代表に選ばれた。その日から、ヘロイン中毒でポルノ雑誌が大好きな祖父のもと、密かにコンテストで披露するダンスを猛練習。

決勝の日が近づき、オリーブ一家全員は会場のあるカリフォルニアを目指して黄色いオンボロ車に乗り込むことになる・・・・・



注目すべきは、オリーブの家族がオリーブのために、カリフォルニアに行こうと決断するまでです。

そこまでに、オリーブの家族が抱えているそれぞれの問題を説明くさくなく説明し、さらに、キヤラクターの性格を見事に描写している。


脚本を担当したマイケル・アーントに拍手を送りたい。

ぜひ、みなさんも一流の脚本家の名人芸をご覧ください。

もちろん、最後まで面白い映画です。

中原中也の作品に、「汚れちまった悲しみに」という詩がある。

学生の頃、はじめて、あの詩を聞いた時に、物凄く衝撃を受けた記憶があります。


そもそも、この詩の素晴らしさは、悲しみは汚れる事があるという感覚です。

中学生だった僕は、「えっ?悲しみって、もともと汚れてるものでしょ?」と、感じたものでした。

だって、何か嫌な事があれば、それが毒となって、心が汚れて悲しみになるのではないんじゃないか?と思っていたからです。



でも、中原中也の感性はもっと鋭かった。

「悲しむ事は悪いことではない、本当に悲しいのは、悲しみが汚れてしまう事なんだ!」と、中原中也は教えてくれている。


今回は、そんな汚れた悲しみを実感できる映画を、ご紹介したい。


セルジオ・レオーネ監督作品



「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」



という作品です。



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監督のセルジオ・レオーネは、「夕陽のガンマン」で有名です。

クリント・イーストウッドを大スターにした張本人と言っていいのではないでしょうか?
マカロニウェスタンにハマった映画ファンにとっては、神様のような映画監督でしょうね。


物語の中心は、1920年代初頭のニューヨーク。禁酒法の嵐が全米を吹き荒れる中、ロバートデニーロ演じる、ヌードルスとジェームズ・ウック演じる、マックスが出会う。

この映画の凄さは、何と言っても構成です。

物語は、年老いたロバートデニーロがアメリカから帰って来た時から始まり、子供時代の回想になり、どんどんと物語が深みにハマって行く。


この回想の入り方が実に見事。そして、ヌードルスが昔を振り返るたびに、まったりと心に染み渡って来るエンニオ・モリコーネの音楽がヌードルスの孤独をより強いものにしていきます。


見どころは、なんと言っても、ロバートデニーロ演じる、ヌードルスの友を想う心です。

親と疎遠になってしまったヌードルスにとって、心の支えは幼い頃に出会った仲間たちと恋心を抱くデボラだけでした。

どんなに悲しいことがあっても、仲間たちがいてくれさえすれば、ヌードルスはなんとか心を支える事が出来た。



しかし、ラストに近づくにつれて、その悲しみが、やがて、汚れて行く事になるのです。

衝撃的なラストシーンをぜひご覧ください!

今のところ、セルジオレオーネ作品の中で、ベスト1です。