新人ライター奮闘記 -33ページ目

新人ライター奮闘記

自分は今、制作会社に企画要因、プロットライターとして参加しています。

ブログには、プロデューサーとの打ち合わせや企画書の書き方についても書いていきたいと思います。


また、「文章の書き方」、「企画の見つけ方」なども書いて行きたいと思います

前に書いた事があるけれど、シナリオライターとスポーツ選手って、共通点がけっこうあるような気がする。


まず、勝負をし続けていかなければいけない事。そして、上手くなるために、毎日、トレーニングをしなければいけない事が挙げられる。


また、試合に出るためには、レギュラーになる事が絶対になって来る。サッカーだったら、グランドプレーヤーは11人、バスケだったら5人の中に入らなければならない。レギュラーになっても、その中で有名になるのは、ごく僅かだ。


それは、シナリオライターの世界も同じだ。9時枠のテレビドラマは、60ぐらいしかないし、映画だったらもっと少ない。プロとして作品を書いて行くためには、その60の中に入っていかなきゃいけない。


だから、シナリオライターって、スポーツ選手の感覚がとても大事だ。


そんな事を考えてしまうのは、最近、ある本を読んだからです。


山本ケイイチさんという方が書いた、「仕事ができる人は、なぜ筋トレをするのか」という本です。


この本がメインとする内容は、筋力トレーニングがメンタルに利くということ。


本には、筋力をつける事は、簡単にできる事ではなく、何年も続けなくてはいけないこと。

なかなか見た目が変わらないと、嫌になって辞めてしまう人がいるけれど、二、三ヶ月続くと、自分自身が変わっていくのを実感し、前向きな自分になれる事ができると書いてあって、シナリオを書くうえでの共通点をみつける事が出来ます。


実際にこんな文章が載ってます。「芸術家がすごい作品を作れるのは、もちろん才能の賜物だ。しかし、才能だけでは作品は生まれない。人が遊んだりテレビを見たりしている間も、ずっと作品に向き合う。その粘り強さあってのものなのだ」


仰る通りです。スポーツ選手だって、ずっとレギュラーでいるために、厳しい練習を毎日のようにやって、上手くなっているわけなんですもんね。


粘り強さ、大事です。

どんな偉大な脚本家も、新人の頃、企画書をたくさん書いています。


いきなり脚本を書かしてもらう事はなく、みんな企画書を書いてデビューをして行くわけです。


そして、まさに、今の僕も企画書を書いて制作会社に出している状態なんです。


でも、未だに、企画が通らない(笑)、本当に書いても書いても通らない(笑)


けれど、そこで嫌になって諦めちゃうと終わってしまうので、もう一度、気合いを入れ直す意味で、映画、ドラマ企画書を書く時に、意識しておかなければいけないポイントを思い出して行きたいと思います。


まず一つ目


「視聴率は取れるのか?観客を多く動員出来るのか?」


まずは、これが大事です。テレビドラマだったら視聴率、映画だったら観客を呼べるか?が大事です。

ふつうプロデューサーはどれだけ視聴率を取れるか?観客を呼べるか?を最初に考えます。


自習映画を作るなら別ですが、映画もテレビドラマも商売です。

だから、どれだけの人が観てくれるのか?という視点を無視する事は出来ないんですね。


打ち合わせを進めて行く中でも、「自分はこれが作りたいです!」という気持ちだけでアピールするのではなく、「自分が作りたい企画は、視聴率取れますよ!」という気持ちは大切です。いくら自分は面白いと思っていても、人が観てくれなければ意味がありません。


大事なのは、自分がやりたい事と人が観たい事のバランスです。


二つ目は、「なぜ今やるのか?」という事。


提出した企画はなぜ今じゃなければいけないのか?その質問に答えられる事が大事です。


それは、たとえば、ある著名人が亡くなって、ちょうど十年目なので、その著名人のドラマをやりたいとか、そんな理由でもいい。あるいは、今、売れている漫画だからとか小説だからとかでもいい。それは、原作が無い、オリジナルの企画でもいっしょです。


なぜ今やるのか?という視点が無いと企画は通らない。


三つ目は、「独自の視点を持つこと!」


たとえば、原作ありで企画書を書いたとしても、自分なりのアイディアがないと意味がありません。


人気の原作なら、たくさんの人達が書いて来ると思うので、誰も書いて来ないような展開やキャラクターを考えなければいけません。

あらかじめ、多くの人が書いて来るパターンを予想するわけですね。


以上が、企画書を書く時の大事な点だと思います。まだまだ、ありますが、今書いた3つが、とても重要です。


ついつい書くだけで、いっぱいいっぱいになってしまいますが、冷静にこの3つをチェックする事を忘れちゃいけません。


あくまで企画書はシナリオを書くためのアピールなんだという事も忘れちゃいけません。

2009年、9月号の「月刊 ドラマ」に大森美香先生の「ブザー・ビート」という作品が載っています。


読んでみました。当たり前だけど、上手い(笑)。よく出来たラブストーリーです。


前のブログで大森作品の構成はふわふわしていると書きましたが、間違いでした(笑)。とても計算された、緻密な構成になっていました。


大森先生、生意気言って、すいませんでした(笑)


あと、読んでみて気がついた事は、伏線が細かい事。でも、君塚さんや三谷さん達のように、はっきりとした小道具や事件を使った伏線ではなく、登場人物の情感を刺激するための伏線で、そのへんが見事でした。


前回のブログでも書きましたが、面白い脚本を書けるようになるために、これからしばらく大森先生の作品を分析してみたいと思います。


まず、第一話を簡単に2行ぐらいで説明すると、どんなふうに言えるだろうか?


いや、そのまえに、「ブザー・ビート」という連続ドラマ全体を要約して説明すると、どんな作品と言えるのだろうか?


「プロバスケットボール選手、上矢直輝(24)が、一人の女性バイオリンニストと出会う事によって、自身の弱い性格を克服し、その女性と恋に落ちて行く物語


と、言った感じだろうか?二行で物語を要約する事をログラインと言うらしいんだけど、「ブザー・ビート」のログラインは今のであっているのでしょうか?


ログラインが二行以上になってしまうと、その物語をもう一度考え直したほうがいいと言われています。なんでかって言うと、物語の核になる部分が解かってないと思われてしまうんですね。


だから、けっこう重要なんですね?ログライン。


先へ進みます。次は、構成を分析してみる事にしましょう。


第一話はスペシャルになっていって、一時間30分ぐらいありました。


だから、普通の連ドラよりも、ちょっと長くなるのかな?とりあえず、大箱っぽいのを書いてみます。


う~ん、やはり主人公を中心に書いたほうがいいよな?(笑)

なんかラブストーリーって、サブストーリーがたくさんあるので、どんなふうに書いていけばいいのか迷います。とりあえず、主人公の気持ちに添って書きます。それが基本のはずです。


(アクト1)


 プロバスケットボール選手、上矢直輝(24)。彼は、自分のここぞという時に実力を発揮できない気弱な性格を嫌っていた。

美人で頭が良い、彼女(恋人)の七海菜月(24)と結婚をしたいと考えているのだが、自分の劣等感が邪魔をして、一歩踏み出せないでいる。


携帯電話をバスの中に忘れてしまう、ドジな直輝。


「もっと自分は出来るはずだ!」と思い、他のバスケットチームに移籍しようと考えるが、どこのチームにも相手にされない。さらに落ち込む、直輝。


(アクト2)


そんな時、直輝の劣等感をさらに刺激する人物が登場する。直輝が所属するチームに新しい選手が入って来たのだ。

佐々木廉(25)だ。佐々木が直輝に1オン1を挑んで来た。ボコボコに負けてしまう、直輝。またも落ち込む。


さらに、菜月に、「廉さんの歓迎会に来たほうがいいんじゃない?」と、言われ、イラッとしてしまう。


(アクト3)


モヤモヤした思いのままでいる直輝。

ある日、直輝はバスケコートが設備されている公園で、練習をしようとする。


だが、先約がいた。女の子がバイオリンを弾いているのだ。白河莉子(23)だ。

心地良い音色に心を癒される直輝。演奏が終わると思わず拍手してしまう。


照れる莉子。バスケの練習を始める、直輝。すると、今度は、莉子が拍手をする。

直輝の綺麗なフォームと心地良いドリブルのリズムに酔いしれてしまったのだ。


なんだかお互いに褒めあう事になり、とても気分が良くなる、直輝と莉子だった。


とくに、直輝は、最近、自分の実力に自信を無くしていたので、バスケの事で褒められて嬉しくなってしまったのだった。


(END 2話へ続く)


どうでしょうか?今、気がついたんですけど、一人一人の登場人物に起きている事件や出来事は、そんなに劇的ではないですね。

いや、携帯電話を無くすのは、けっこう劇的かな(笑)。でも、そんなに動きがあるように感じなかったんですが、どうでしょうか?


だけど、ラブストーリーは、相手の女性側も描かないと、ちょっとストーリーにボリュームがありませんね(笑)。それは、次回やる事にしましょう。今回は、主人公の気持ちだけを追い掛けてみました。


あと、学んだ事は、やはり映画と連続テレビドラマは違うという事です。


映画のラブストーリーは前のブログでも分析したように、早めに男と女を出会わしたほうが良いと思うんですよ。そうでないと、男と女のくっついたり、離れたりの葛藤がとても長くなってしまうんです。中盤からやると。


でも、連続テレビドラマは、逆にメインの男と女をなかなか出会わせないという展開もありなんですね。やっぱり、それは、連続ドラマが最低でも6回ぐらいやらなければいけないという事があるからなんでしょうね。


だから、連続ドラマは男と女のすれ違いという部分がポイントになって来るようです。

いやー、実際に書き出してみると、解かることがたくさんあります。これは、続けて行こう。


次回は、直輝だけでなく莉子の動きも合わせて、大箱、中箱、小箱といった感じで細かく構成やキャラクターを見て行きたいと思います。


勉強あるのみ!練習あるのみ!