小説家や戯曲家、脚本家などの、物語をつくる事を職業にしようと考えている人は、頭の中でつねに自問自答している事がある。
それは、「今やる意味があるのか?」という事。
自分が考える物語が本当に今やる意味があるのか?タイムリーなものなのか?
そんな自問自答は、すべての作家さんがつねに持っている事なのではないでしょうか?
今でいうと、なんと言っても原子力の問題、それと震災の問題がやはり浮かび上がってくるように思います。
けれど、ここで、そんな今の時代の問題、タイムリーな問題を扱う時に、どんな企画意図があるか?という事が重要になって来る。
ただ単に、今の問題だから、タイムリーだからといった理由で、その事を物語にしようとすると、人の心を動かす物語にならないし、何より物語を観たり、読んだりしてくれる人に失礼になってしまう。
だから、今起きている問題に対する自分なりの見解というものが重要になって来る。
これは忘れちゃいけませんよね?
あと、ぜひ、調べておきたいと思う事は、先人達がどんなふうに、原子力の問題を扱ったか?どんなふうに震災を扱ったか?という事なんです。
本屋なんかに行くと、あの関東大震災の時の事を扱った小説が昔、出版されていたりするので、あのへんの小説は時間をみつけて読んでおきたい。
それに、自分は脚本家(シナリオライター)志望者なので、映画もチェックしておきたいなと思い、時間があいた時に、調べていたんです。
そんな中で見つけた、ぜひとも、皆さんに観て頂きたい映画をご紹介しましょう。
1979年、公開
「チャイナ・シンドローム」
という作品です。
この作品は真正面から、原子力の問題を扱っています。
ジェーン・フォンダ演じる、主人公のキンバリーはテレビ局の女性リポーターだ。
ある日、原子力発電所に取材に行く。順調に取材は進み、簡単に終わる仕事のはずだった。
だが、そこで事件が起きる。
地震が発生して、発電所のシステムを狂わしてしまったのだ。
発電所の責任者である、ジャックコデル(ジャックレモン)をはじめ、発電所の従業員は色めき立つ。
事態はなんとか収まったが、なんと、その一部始終をカメラマンのリチャード(マイケル・ダグラス)がこっそりと撮影していたのだ。
どうでしょうか?興味深いストーリでしょ?
この作品はなんと、あのスリーマイル原子力発電所事故の12日前に公開されていたんです。
まさに、予言する作品として、当時、大ヒットした作品なんですよ。
この映画から、学んだ事があります。
一つは、作品の中で説教しないという事。
やはり、どんなに大きな社会問題を扱った映画でも、説教くさいと、最後まで観たいと思えません。
これは、かなり大事。
この映画の中でも、ジャックレモンが演じる、原子力責任者、ジャックコデルという人物の生き方を通して、メッセージを伝えようとしてます。
今だからこそ、観ておきたい作品の一つです。