こんばんは😊
いつもしっぽ村を応援下さいまして
ありがとうございます。
あたしも嬉しいにゃん
ぺろり❣️
(こちらのお写真は、Cafeあつめ木さん開催中の222写真展に出展中です☺️)
さて、なが~~~く
お休みをしておりました、
この「動物愛護・動物福祉に関するお話」
第20回を迎える今回は、私たち一人ひとりに出来る保護活動。
不幸な環境の元で生きる外猫さんの命とその福祉を守る活動の一つとして提案する、
「TNR その先へ」プロジェクト
についてお話したいと思います😊
しっぽ村では、2014年にTNR専用診療車両を導入し、毎月主に厚木市・海老名市など近隣市にてTNRを実施してきました。
捕獲頭数は現場によって幅がありますが、
毎月、
事前調査を終えた10〜15現場で
30頭〜50頭ほどの猫のTNRを行っています。
大切なのはやはり
事前調査です。
そして
協力体制がどのようであるかによって
「その先へ」が可能となるかが左右されると思います。
現場の状況や依頼の形もその都度、異なりますので、
例えば、
自治会から依頼を受ける場合には、住民の皆さまのご理解がある程度得られており、TNR実施スケジュールに関しても、自治会側のスケジュール案を元に調整させて頂くスタイルで、
大きなトラブルが生じることなく進められます。
TNR経験のある自治体であれば、捕獲器や車両のみをお貸ししたり、経験から得られたノウハウを、必要な分だけお伝えすることで、
TNRの目的は達成されます🎊
理想の形としては、
この活動に関心を持ち参加される方が増え、リターンされた猫たちのお世話も継続されることで、外猫たちの命と福祉が守られるだけでなく、新入り猫さんを早期に発見し、速やかに新たなTNRが可能となることです。
これはTNRの効果が更に期待される、まさに理想形🌈
それには、やはり
人の目と、手と、行動と、
そして
命あるものへの慈しみの心が
不可欠なのです。
本日早朝のこと
TNR実施エリアを通勤で使われるMさんから1枚の写真が送られてきました。
「おはようございます。鼻に少しキズがありました。」
この子はTNRが済んだ猫さん♂です。
穏やかな性格ですが、未手術のオス猫さんが現場に1頭残されており、時折ケンカになってしまうようです。
そして出来たのが、お鼻のキズ😢
Mさんからは、
「この子は穏やかで人懐っこいので、早く家族を見つけてあげたいです。」とのメッセージも添えられていました。
小さなキズでも、外猫さんは感染症のリスクが高いので、ケンカは心配ですね😥
去勢手術後のオス猫の性格変化として、
☆男性ホルモンの分泌量が減ることによって中性的な性格になる。
☆攻撃性が和らぎ、人間との共同生活における問題行動が目立たなくなる。
とも言われていますので、未手術のオス猫さんのTNRを早急に行う計画を立てることにしましょう😊
こちらの情報を下さったMさんは、この場所のTNRを現地の掲示で知り、「自分にも出来ることがあれば」と声をかけて下さいました。
お仕事をされているので、直接のお世話は難しいけれど、通勤で朝晩通られることを強みにして
「猫たちの様子観察と連絡」をお願いしました。
また、回覧板でこちらのTNRを知ったNさんも、猫たちの様子観察と、一時預かりや里親募集の拡散をお申し出下さり、お散歩がてら猫たちの写真を撮ったり様子を知らせて下さっています。
どうでしょうか。
TNR活動へは、
こんな風にも参加出来るんだ✨と気付いて頂けたら嬉しいです😊
先日、
この場所で暮らす三毛猫ミケちゃんを一時預かりをして下さる、Iさんの元に送り出しました。
ミケちゃんは、TNRで捕獲した時に手術済だと分かった元飼い猫さん。(首輪もなく、耳カットもされていませんでした😢)
ミケちゃん、
あなたは捨てられてしまったの?
あなたの家族は
何処へ行ってしまったの?
あなたは、
なんて言うお名前で呼ばれていたの?
あなたが見てきたことが
私にも見えれば いいのに。。。
そうして
ミケちゃんの瞳をじっと見つめても、
見えて来るのは私の顔ばかり。。。
この場所でのTNRをきっかけとして繋がりをもった方々は
現在、TNRボランティアとして
猫さんたちのお世話と捕獲のお手伝いをして下さっています。
その方たちも、
人懐っこいミケちゃんのことを
本当に心配していました。
ボディーガードクロちゃん♂がいても
やはり この場所で生きていくのは
彼女にとって酷だと感じていました。
そんな時、偶然この場所に来られていたIさんが、ボランティアSさんの話を聞き、ミケちゃんの一時預かりをご快諾下さったのです✨
Sさんのように、現場で体を動かしながら、関心を持って下さった方々(それは、猫なんか大嫌い!もう増やさないで欲しいと言われる方々の時もあります😉)とお話をすることで、TNR活動を知って頂いたり、一時預かり・里親さんを探すことも出来るのです✨
ミケちゃんが出発する前日、
「最後にミケを抱っこしたい。」そう仰ったボランティアHさん。
毎日お世話した猫さんが巣立っていく姿を、複雑な気持ちで見送るのだろうな、、と思いました。
「ボランティア参加のきっかけは、TMさんからの声掛けがあったのと、TNRの内容に賛同できたからです。
この活動のやり甲斐は、ネコ達は何も悪くないのに虐げる人がいて、そこから少しでもブロックしてあげたいのと、時間になると待っていてくれてお迎えやお見送りもあり、気持ちの交流があることです。」(Hさんより)
そして
同じくボランティアのTさん
Tさんは、私がTNR現場で作業をしていたところ、しっぽ村活動ブログを見て現場に来て下さいました。
「仕事をしながらで、猫さんは家で飼えないのですが、何かお手伝い出来ることがあったら✨」
と真っ直ぐな瞳で参加をお申し出下さり、
現在は里親募集チラシの制作にも自ら取り組んでいます。
そして、既に個人で保護活動をされ、数々の猫たちを新しい家族の元へ送り出してきたTMさんも今回のTNRの協力者
ミケちゃんと最後のふれあいを楽しみます。
「 私はTNRや保護は愛護団体だけが出来ることだと思っていましたが、今では個人で、時に団体と協力してTNR・保護・譲渡をしています。(3年前までは完全犬派👍)
野良猫で迷惑している方や可哀想と言って
餌あげだけしている方はいませんか?
自分には関係ないから·····その無関心が不幸な命を増やし、野良猫問題を広げているかもしれません。
どうしたら良いか分からない方は、愛護団体に相談すれば教えて貰えるんです😊(捕獲器も借りれます)
私たちひとり1人が重い腰をあげて動けば、より早く確実に地域の野良猫を減らすことが出来ますし、地域の問題を地域で解決するプロセスの中で、新たな絆が生まれるかもしれません。
どうか目を逸らさず目の前の命に向き合って下さい。その先には同じ思いの仲間達が待ってますよ。
私がそうだったように😊」(TMさんより)
この日、
動物病院でのメディカルチェックを受けた後、Iさん家族の待つお家に向かうミケちゃんは、とても静かでした。。
Iさんがミケちゃんの為に
準備して下さった赤い首輪
とても似合うね✨
その晩送られてきた写真を拝見し
少し ほっとしました☺️
(ミケちゃんと先住猫さんのエノキ君、そしてお孫さんのKちゃん、そっと3人だけの㊙️会議かな?)
「ゆっくり 仲良くなろうね」
そんな約束をしたのかな🌈
いつもミケちゃんのそばに寄り添っていた
ボディーガードクロちゃん♂
ミケちゃんがいなくなった翌日
そのクロちゃんの姿が
なぜか私には
凛々しく映りました。
こうなるということを、
まるで初めから知っていたかのように
見えました。
「縄張りのある外猫の生活圏で、飼い猫が受け入れられるのでしょうか?」
「それはそこにいる外猫が、きっと 良い猫たちだったのでしょうね。」
その会話を聞いた時、思いました。
きっとクロちゃんは、役目を果たしたのだと。
クロちゃんと仲間たちが守り通したミケちゃんの命
Well done! クロ!
今までミケちゃんを守ってくれてありがとう。
一緒に過ごした日を
忘れないよ。
そして クロちゃん、
君もミケちゃんに続こう✨✨✨
TNRの現場は、
傷ついた命や
この世に生を受けて間もなく亡くなる命
そして「人間」という動物が持つ心の汚れや自らの無力さと直面する、ある意味過酷な現場だと思います。
けれども、
ほんの少しの勇気を持ち
声を掛け合い、共に体を動かすことで、
間違いなく
外で暮らす猫たちの命と福祉を守ることが出来るのです。
しっぽ村
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