地域の取り組みへ (TNR活動) | 今日のしっぽ村

今日のしっぽ村

東日本大震災を機に発足した犬猫保護団体。
2019年台風19号で被災した犬猫保護施設。

能登半島地震災害支援活動へのご支援をお願い申し上げます。

しっぽ村の取り組む活動とひとつ

TNR活動は、

飼い主のいない外で暮らす猫が

今以上に増えないようにすることを目的とした、

捕獲
⬇︎
捕獲した猫の避妊・去勢手術
⬇︎
これまでの生活圏でのリターン


の一連の動作を行なう活動です。





しっぽ村TNR活動の相棒は 

⬇︎写真の猫カーゴさん
(しっぽ村活動のために長年無償貸与されている車両です)



時には幅員の狭い道の通行を伴うため、

いろんな部分が擦り傷だらけとなってしまいました(ごめんなさい)

キュートな顔が落ちてしまいそうですが、、、

しっぽ村TNR活動には欠かせない相棒です(^^)





しっぽ村では毎月

事前調査を終えた10〜15現場で
30頭〜50頭ほどの猫のTNR活動を実施してますが、

実績は
事前の調査や調整が上手く運べたかどうかによって捕獲率に大きな差がでます。


(こちらは活動実施が決まった場所にポスティングするお知らせとお願い書)




住宅街、公園、河川敷など

活動フィールドが変われば

調査や調整の仕方は異なりますし、



相談者さんが猫たちの給餌者の場合や、

外で暮らす猫たちのトラブルに悩む場合とでは

その応対にも変化があります。



とはいえ、

どちらのケースにおいても、
そこで暮らす猫たちが
今以上に増え続けることは望まれていない点では共通の意識で、
つまるところ、
避妊・去勢手術を進めましょうということになります。





前回のTNR活動現場のひとつは

河川敷でした




おおよそ、特定の方々からごはんをもらえる場所なのだと思います。


ここで暮らす猫たちの多くは

私たちが近づくだけでも

ごはんをもらえるのかな?


という表情で寄ってきます。





ここは住宅街とは違って、庭で排泄をされるとか、鳴き声による騒音が気に障るなどの

猫たちに関する苦情は少ないところかもしれません。







ただ、

これから寒くなる時季。

この子たちに


冷たい雨、風を凌げる暖かい場所があるのでしょうか。




しっぽ村で保護が出来れば良いのですが、
ここは多くの現場のひとつに過ぎず

全ての現場では その数はあまりに多すぎます。





このまま放置した後


ここで産まれ、この環境で生きていかなければならない猫たちは決して幸せではありません。



飢えや感染症と隣合わせ、

猫は寒いだけでもストレスになるでしょう。



この現場での捕獲は

少し時間はかかりましたが、

12頭の子たちを一時保護し

避妊・去勢手術を行ないました。


捕獲できなかった3〜4頭に関しての不妊手術は
ここで活動する
ボランティアさんに引き継ぎすることが出来ました。

どの場所でも同じですが、
給餌者や地域がTNR活動に関心を持つことは大切だと思います。








TNR初日、捕獲の


翌朝





各現場で捕獲した猫たちのリターン場所の

とり違いがないよう 慎重に

仕分けしていきます





動物病院へのリクエスト表を作成し

手術とリターンの準備です。






処置を担当する獣医師に引継ぎます。






リターン当日は

猫たちも(捕獲日と比べると)


穏やかな様子です。




リターン現場の猫たちは、状況を理解できず

捕獲器から出れないという諦めた感もありますが、予後が悪く元気が無いのかどうかを
しっかり見極めた後リターン実施です。





現場では、


多くの子は

開放された扉から

勢いよく走り出て行きますが、






なかなか出口が分からない子もいたりします。


また様子を見にくるから、
元気に暮らすんだよ!




リターン日


この瞬間はいつも


いろんな思いが交差します。




しっぽ村で保護することが出来ない現状、
ここでサバイバルに似た生活をおくる猫たちへの想い、
これからすぐに訪れる厳冬。。。





猫は人に依存しなければ生きていけない動物だと思います。


誰かに疎まれて生きる明日に、本当の幸せが有るのでしょうか?

ボクは無いと思いますよ。





TNR活動は
飼い主のいない外で暮らす猫たちの未来を明るくするための有効な手段のひとつだと思います


猫たちが暮らす地域の
重要な取り組みのひとつとなることを切に願ってます。





しっぽ村