神奈川県動物愛護センター 訪問 | 今日のしっぽ村

今日のしっぽ村

東日本大震災を機に発足した犬猫保護団体。
2019年台風19号で被災した犬猫保護施設。

能登半島地震災害支援活動へのご支援をお願い申し上げます。

先日 、清川しっぽ村施設の

第2種動物取扱業停止届の提出のため

平塚市(神奈川県)
神奈川県動物愛護センターを
訪れました。



昨年6月に新しく建て替えられた
動物愛護センター

色とりどりの花々に迎えられ

施設内に足を進めると

センターの再建のために寄付をされた方々の
お名前が書かれたボードが目にとまりました。





あたたかな木のぬくもりが、
まるで 寄付者のお気持ちを
伝えてくれているかのようでした。


中にはペットの名前が書かれたものも
ありました。記念になりますね☺️




動物たちのエリアへと向かう前に

施設職員の獣医師Yさんにご挨拶し
相談室やイベントなどで使われるお部屋も
ご案内いただきました。






本を手に取り、ゆったりとくつろげるスペースに

会議やセミナーなどが行われる教室

そして

旧センターにはなかったという
「ボランティア控室」も作られていました。




ここで働く職員の皆さまやボランティアさんのお仕事や作業がスムーズに、かつ快適に進められるように


そして

訪れる人々が 有意義な時間を
過ごせるようにとの思いを 感じました。







さぁ✨
いよいよ 動物たちのエリアに向かいます。


驚いたのは こちら↓
「見学バルコニー出入口」とありますね。






そうなんです✨



もちろん
従来通り 施設内の廊下から
各部屋を見学することも出来ますが、






建物を囲う形で作られている
なが~いバルコニーからも






犬猫さんのお部屋の見学が
可能となっているのです😊


そして犬さんに限り
バルコニーとお部屋の間にあるスペースに出られる設計となっているので

あたたかな日には
犬さんが日向ぼっこしている姿が見れるかもしれません☀️



犬さんたちは
このバルコニーに続く階段から降りて、お散歩に出掛けるそうです。

こちらの階段にも工夫がありました✨





どうでしょう。お分かりになりましたか?



そうです✨

階段と平行して、スロープが作られているんです。


これは、
「階段が苦手だったり、車椅子を使っている犬さんでも、お散歩に出かけられるといいなぁ✨✨」
という、職員さんの犬さんへの思いやりから生まれたHappyアイディアなのです。




さて

猫さんのお部屋は どんな工夫がされているのでしょうか?




みんなケージから出て

思い思いの場所で のーんびり🌈


朝と晩の ごはんは1人ずつ決められたケージの中で摂りますが、日中はこのようにのびのびと過ごしてもらっているそうです。



お部屋で暮らす猫さんのプロフィールもしっかり記載し、紹介されていました。



実は

動物愛護センターには、
犬猫さん以外の動物たちも持ち込まれます。
その多くは「遺失物」として警察に届けられた「命」


この日は、
うさぎ、カメ、モルモット、インコの姿がありました。



こちらのインコさんは
新しい飼い主さんが決定したそうですよ🌈

おめでとう🎊インコさん。





みんな   早く   早く

新しい家族と出会えますように。。






旧施設は、昭和47年に「神奈川県犬管理センター」として開設されました。

その後は

昭和50年に動物保護行政へと質的転換を目指し、「神奈川県動物保護センター」と改称され


以後

「小動物とのふれあい教室」
「犬のしつけ教室」
「訓練犬のデモンストレーション」
「コンパニオンアニマル活動」

などを開始。


施設職員やボランティアの皆さま

そして
獣医師会の先生方のご尽力が実を結び


平成26年には犬の殺処分が初めてゼロに

そして翌年平成27年には、猫の殺処分が初めてゼロになりました。





「動物を処分するための施設」から

「生かすための施設」へと機能転換し、新たに「神奈川県動物愛護センター」として開所された施設内部は





広い窓が随所に配置され

明るく

やわらかな陽の光を感じられる


素晴らしい空間でした。




「ふれあいルーム」と名付けられた広々としたホールは、譲渡希望のかたが受講される「わん・にゃん教室」が行われたり、

雨の日にはドッグランとしても使用されています。


お昼休みには、こちらのふれあいルームで職員さんたちが卓球を楽しまれていました。

リフレッシュは大切ですものね。




しっぽ村の新施設でも、ぜひ実現したいな、と感じたのはこちらのお部屋です↓↓↓

「ふれあい譲渡ルーム」




こちらでは、譲渡希望者が犬や猫と対面し、実際にふれあうことで相性を確認しているそうです。


普段過ごしているお部屋ではなく、敢えて お部屋を移して対面してもらうことで、普段とは異なる環境に置かれた時に、その犬や猫がどのような反応を示すのかをある程度、想定することが出来るのです。

これにより、新しい飼い主さんのご自宅での反応の予測も出来ますね。



清川しっぽ村は
資金面では限りがありますが
今回 案内して頂きながら、これからのシェルターに欠かせないと感じた内容について
可能な限り 実現していきたいと思っています。



センターが開設された昭和47年当時

持ち込まれていた犬の数は


1年間に        約2万頭




(旧センター内。画像はweb上より引用)




5日間という 限られた時間とも知らず飼い主を待ち続けた 動物たちがいたことを

みなさんは もう ご存知ですね。





しかし

それは動物たちだけではなく


そこで働いた職員の方々もまた
同じ思いであったのです。





動物を救いたいと思い
学びを重ねたはずの自らの手が、

罪のない動物たちの命を 
終わらせる「手」となってしまったことに


私どもには到底 計り知れない
苦しみや
悲しみを
感じてこられたことでしょう





新しいセンターが、
動物たちの命を 生かし
輝かす場所で あり続けるためには


動物たちと暮らす人々が
センターの歴史から 
命の大切さを 学び続け
行動に移すことこそが 必要なのです。


同じ 動物たちと関わる立場の者として

心に深く刻んだこの日の体験を 終生 語り継いでいきたいと 思います。






ご自身の貴重な体験をお話下さいました獣医師Yさんに深謝いたします。

ありがとうございました。





私たち清川しっぽ村は
私たちに出来うる限りの良い施設を再建し、
不幸な環境にある犬猫たちの救済に努めます。







清川しっぽ村