「子供たち」- 日本語全訳 5 (第一章 「子供たち」P20-P23) | 日本におけるJWの歴史を考察するサイト

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第一章 P20-23

 

 

その大きなオークの広がる枝の下に座って、彼らは長い間会話にふけっていた。当然のごとくそれは、二人だけのとても貴い会話であり、全文が明らかになったとしても、同じ会話を繰り返すことは出来ないであろう。彼らが立ち上がって、再び歩き始めた時、二人の顔は真剣でありながらも輝いていた。彼らの間で厳粛な契約が結ばれたかのようであった。

彼らが歩いていると、ジョンが沈黙を破った。鳥たちのさえずりがいたるところで聞こえ、自然全体が喜んでいるように思えた。「ユニス、六月の今日のこの場所は、前に来たどの時よりも美しく思えるよ。ここに来れて、とてもうれしく感じます。父は、僕が将来の道を決める前に、少し休んで体を回復させるように提案してくれました。僕は、父といくつかの可能性を一緒に検討しました。父は、僕が大学院に進んで、その後法律の道を歩むのがいいのではないかと考えています。しかし、彼はしばしば自分の意見をこんな風に締めくくります。「私と一緒にここにいて、畑や家畜の群れを管理してほしい。いつかこの土地を誰かに譲らなければならない時、それは息子の君へだ。慌てて決定する必要はない。秋ごろまでここにいて、それから決めることだってできる。」

「そして今、ユニス、僕には今時間があるし、なにかやらなければならない重要な仕事もありません。僕は君に提案したいことがあります。過去4年間、私たちの注意は主に学生としての義務に向けられていました。それが終わった今、考慮すべき他の重要なことがあります。これから数ヶ月の間に、僕たちが一緒に勉強するために、いくらかの時間を費やしたいと思っています。僕は、同じ出版社によって出版された多数の本を手に入れましたが、それらは聖書の研究の大きな助けなりそうです。僕たち二人は、これまである程度、一緒に聖書を勉強してきました。でも、まだまだ勉強することはたくさんあります。世界の様々な国の基本的な法律は、聖書に記されている全能の神の法に基づいています。初期の法の著述家たちは、神の法を最高の規範と見なしていました、そして僕はそれが正しいと確信しています。聖書には神の法の宣言、預言の記録、そしてイエスと彼の忠実な使徒たちの教えが含まれています。

 

 



学校にいた時に、非常に恋しく感じていた、僕たちの家での聖書の勉強で、僕たちは多くのことを学びました。僕はそうした勉強を続けたいと思っています。今、僕たちは個人的に調べて勉強をするためのより良い備えができていると思います。そしてそれは僕たち自身にとって益になることです。さっき僕が言及した本のいくつかを使って見ましょう。少なくとも、話し合っている主題に関連する聖句を見つけるのに役立つと思うし、これらの本を聖書と一緒に使えば、僕たちはもっと多くのことを学ぶことが出来るでしょう。もし、僕たちが一日一時間かそれ以上をこの勉強に費やせれば、それは、間違いなく有益だと思います。このような聖書の研究に僕と一緒に参加してもらえますか?」

「ジョン、私はあなたの子供たちの母になるのですから、私たちにとって聖書の知識や子供たちの育て方よりも重要なことはありません。 私はその研究に喜んで参加します。神の言葉から、私たちの親としての義務や子供たちに対する責任を学ぶことができるでしょう。私はよく両親から繰り返し聞かされてきた格言を覚えています:「子供は正しい道で育てなさい。そして彼が老いたときには、それから外れないだろう。」(格言 22:6)子供に関して親に語られる、この聖書の一節も思い出されます。「主の教えと訓戒の中で彼らを育てなさい。」(エペソ 6:4)確かに、私たちの子供たちにどのように教えるべきかを知る前に、この適切な情報を得なければなりませんね。」

二人はすぐに聖書の勉強を始めることに合意し、学んだ多くの真理をノートに記録することにしました。次の章以降扱われるのが、彼らが学んだ真理の内容です。

 

 

 

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これで、第一章は終わります。

ジョンの手に入れた、「同じ出版社によって出版された多数の本」というのが、ちょっと気になります。おそらく、「ものみの塔聖書冊子協会」によって作られた出版物のことでしょう。今後の章で、引用元などとして出てくるかもしれませんね。

彼らはすでに婚約しているのでしょうか。すでに二人の子供の育て方について話が及んでいます。

2章以降、どのような話が展開されるのでしょうか。