「創造の写真劇」- 日本語版 48 エルサレムは70年間荒廃させられる | 日本におけるJWの歴史を考察するサイト

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エルサレムは70年間荒廃させられる

 

 

 ネブカドネザルは、ゼデキア王を盲目にした後、彼を民と共にバビロンへと連れて行き、エルサレムとその神殿を火によって完全に滅ぼした。聖書はその都市は70年の間、荒廃させられると述べている。

 

 この70年のエルサレムの荒廃は、神が彼らに定めたヨベルの年をきちんと守らなかったために、イスラエルに対する罰として聖書的に宣言されたのである。毎50年目がヨベルの年とされた。すべての負債は取り消され、すべての所有物がもともとの所有者に戻ってくる年であった。これは来るべき回復の時を予表した。(使徒3:19-21) しかしイスラエル人たちは、他の国民と同様に、利己的であった。彼らは、その律法に従うならば損をすることを知っていた。それゆえ、しばらくは不完全な形でヨベルの安息日を続けていたが、徐々にそれをやめてしまった。

 

 神は、このイスラエル人の捕囚に続く70年の荒廃は、すべてのヨベルの年の代わりであると説明した。「これはエレミヤの口によるエホバの言葉を成就して,やがてこの地がその安息を払い終えるためであった。その荒廃していた期間中ずっと,それは安息を守って,七十年を満了した」と書かれている。- 歴代第二 36:21、エレミヤ25:11

 

 もしこのヨベルの年の全体の数が70で、そしてその周期が49年ごとであるなら、最初にヨベルの取り決めが設立された時から70周期目は、対型的なヨベルである「回復の時」の始まりを印づけるものとなり、それは西暦1874年のどこかであると、聖書研究者たちは考えている。多くの人は、我々が住んでいるのは、対型的なヨベルがまさに始まって、人類が1000年をかけて、もともと持っていたすべての権利と特権へと徐々に回復させられる、まさにその時であると見ているのである。今日の社会の不穏な状況は、この大きな変化に伴って起きることである。我々は、新しい時代の始まりの時に住んでいる。増し加わった知識は解放をもたらす。間もなく、メシアの王国は何倍もの祝福をもたらし、呪いを拭い去ってくれるであろう。 - 啓示21:4,5

 

 

捕囚にされるイスラエル人たち

 

 

ユダヤ人たちの虐殺

 

 

 

ヨベルのトランペットが吹き鳴らされる

 

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 当時、ラッセルにとって1874年は非常に重要な年でした。

 

 1877年、ラッセルはネルソン・H・バーバーと共同で、「三つの世界およびこの世界の収穫」という名前の本を発行しています。その本によると1914年の異邦人の時の終わりの前に40年の期間があり、その期間は西暦1874年に始まる3年半の収穫によって開始すると説明しました。当時彼らが作成した聖書の年代表によると、人間の地上存在の6,000年は1872年に終わり、また人類に罪が入ってからの6,000年は1874年に終わって、その年に七番めの千年期が始まったと理解されていました。同年の10月に実体的な偉大なヨベルの年が始まり,キリストの臨在はその時に始まったと考えていたのです。

 

 そうした理解に基づき,「花嫁」級は1874年に花婿を出迎えに行き始めた,と考えられました。そのため,C・T・ラッセルが1879年7月に発行した新しい宗教雑誌は、「シオンのものみの塔およびキリスト臨在の告知者」と呼ばれました。その雑誌は,キリストの臨在が1874年に始まったと告知していたのです。この見えない臨在は,異邦人の時が1914年に終わるまで続くものと考えられました。その時,異邦諸国民は滅ぼされ,「花嫁」級の残れる者は,死んで霊の命によみがえることにより,栄光のうちに天で花婿と共になると期待されました。 (参照 ものみの塔1974年11月15日号 699ページ)