● マイナスイメージがあるビジネスの思考実験 その5
ビジネス思考実験いよいよ大詰めです。
前回の記事では私が思いついた「マルチ商法」と「転売」という2つの『嫌われビジネス』についての概要をお伝えしました。
ざっくりどういうビジネスモデルか説明しますと、「マルチ商法の商品に利益を乗っけて自分のネットショップなどで販売する」ということです。
そして、その商品のリピーターになった人が居たら、「元値で買いたい場合は」ということでマルチのグループの会員への勧誘をするという流れになります。
これが地味にマルチ商法の嫌われポイントを埋める事につながると思うのです。
マルチ商法が嫌われる要因として最もよく挙げられるのは「人間関係を切り売りする」ということでしたね。
「ビジネス視点」で「友人関係などを自分の配下に置く」ということが人間関係の破壊を起こすのです。
これがWebショップの店と客の関係だったらどうでしょう。
元々の関係性がフラットなものではなく、最初からビジネス的な視点でやり取りをすることになるので、相手が嫌になったらすぐに引き下がれるし、冷静に損得勘定でのやり取りが可能になります。
マルチ商法のきついところは「そのグループに居たいわけではないが、誘ってくれた人との友人の面子をつぶすのは忍びない」というような、割り切れない軋轢の積み重ねにもあります。
基本よほど酷いところでない限り、最悪「辞めたいといっているのに辞めさせてくれない」と警察に駆け込めば終わると思えば抜けられないことはないのですが、誘ってくれた友人、またはそのグループに所属してから出来てしまった人間関係などを破るのが怖くなってしまうのです。
こういった人間関係の不安も友人関係などの延長に置けばこそ、客と店の関係性を上手く使ってビジネスライクにメリットとデメリットを共有したうえで「辞めたい思ったらこちらに気を遣わず即座に辞めてよい」とすればむしろそれなりの安心感が生まれるのではないかと思います。
さらに言えば、ここでWebショップで多少高めに利益をとっていても実際にそこの商品を売っていることが割と効果的に働きます。
なぜならそのショップで何度か買い物したうえで、さらにマルチ商法のグループの会員になる誘いに乗るということは、少なからず「商品に対しての信頼度は高い」といえるはずだからです。
私が思うマルチ商法が歪んでいることで起きる思考としては、「商品ではなくお金が稼げるシステム」としてとらえると、商品を使う自分の満足度などは関係なくビジネス偏重になっていきます。
今月のノルマを超えられなかった次はどういう対策をしようというような思考が優位になるのです。
ビジネスのためにそのグループに居るからにはそりゃ業績が落ち込むと嫌な気持ちになり、そこから脱するために無理やりな勧誘を始めたりしてしまうでしょう。
しかし、単なるそのグループの商品の愛好家であるのならば、メインは「その商品を自分のために手に入れること」になります。
それによってお金稼ぎが二の次になれば、紹介の実績が低くても別にどうでもよいという感じになるはずです。
ビジネス偏重だと欲しいものは「お金」であり、実績がないことが不安につながりますが、普通に商品の愛好家なら欲しいものである「商品」はいつでも帰るので不安につながりにくいのです。
そして、「商品を買いたいけどやはりマルチは怖い」という抵抗がある人はそのままネットショップで買い続ければ良いということになります。
少なくともマルチ商法のグループの商品はしっかりと売れ、紹介に繋がらなくても客がついているのならば会員側にも利益が手に入るのです。
このように考えると、実は一般的に蛇蝎のごとく嫌われているマルチ商法と転売が組み合わさることでかなり良いビジネスモデルが出来そうだなと考えたのです。
ただ、このやり方が本当に良い物であるなら既に誰かが始めていてもおかしくない気がするんですよね…
机上の空論は、メリットばかりに目が行きがちでデメリットを見落としがちです。
余談ですが、私はマルチ商法の勧誘を受けたときにここまでビジネスモデルを考えていなかったですが、「ここの商品を自分のネットショップで売ってもいいですか?」と聞いてみたところ、苦笑いで返されました(笑)
別に上位の役職の人では無かったので想定外の質問で答えられなかったのかもしれませんが、それがだめな「理由」があるのかもしれません。
結局は紹介料がメインの収入源で商品は利益がそれほど見込めず、商品だけが売れるのは避けたいなどの理由があるのかもしれません。
ちょっと私一人の思考実験ではこのビジネスモデルの問題を挙げきれないなと感じたので、もし何か思いついたことなどがあれば、コメントなどいただけると幸いです。
