● 久しぶりのオーケストラ本番その2

 

 前回の記事では先日のオーケストラの本番に関しての感想を書いていましたが、今回は課題も含め書いていこうと思います。

 

 

 まず今回の演奏会で「オリ版があってよかったと思ってしまう背景には練習の出席率に関しての問題がありました。

 

 練習の参加日数も急遽空手の方でイベントが発生したため直前全く練習できなかったんですよね。

 

 本番2週間前は先日の別支部の支部長がいらっしゃり、一週間前は審査と被ってしまいました。

 

 最後に合奏してから3週間近く間が空いていたのでキャパ的にはちょうど良かったかもしれないですね。

 

 曲もドヴォルザーク作曲の「新世界」演奏経験は多く、かといって簡単すぎるわけでもないちょうど良いものでした。

 

 また、今までも空手の身体の使い方が演奏に活きるというようなことは書いていましたが、今回はより空手の身体の使い方とコントラバス演奏の身体の使い方の違いと課題が見えてくるという経験が出来ました。

 

 今回は座り方に関して骨盤の立て方と楽器を含めた重心の関係性の意識と弓の扱い方に関していろいろと考えました。

 

 座り方に関して、座骨で座るというのはそこそこ前から意識していたのですが、今回は空手の稽古を通して腰回りだけでなくその先の背骨や楽器と自分の重心を意識してみました。

 

 今までの座骨だけの意識だと反り腰気味になって前傾姿勢になっていたのですが、今回は空手の経験を踏まえて背中が真っすぐ伸びるイメージを持つと楽器との位置関係がそれなりに変わることが分かりました。

 

 もう一つ、弓の扱い方についての意識としては、これも空手といいますか、釵をイメージして弾いてみました。

 

 持ち方も釵は意外と掌で掴むというよりは指で挟むような意識になるので共通するところも多いのです。

 

 そして、これは意外と思われるかもしれませんが、実はコントラバスの弓での演奏と釵の振りだと、弓での演奏のほうが疲れました。

 

 少なくとも今回の演奏会ではそうでした。

 

 弓の重さは約125g、釵は約700g、5倍以上の重さがあっても弓弾きの方がきつかったです。

 

 これには釵の方はあくまで素振りで、弓はしっかりと圧をかけて弾くということもあるのですが、そのあたりも大変興味深かったです。

 

 おそらくは、楽器本体の構え方の問題で、弓と弦が接する部分が重心が乗りやすい位置より低くなってしまっていたからなようです。

 

 これはなかなか難しい課題で、私の構え方の問題もありますが、弓と弦の接地点を上げようとすると楽器の固定が甘くなるんですよね。

 

 この微調整は流石に短い練習期間では厳しかったです。

 

 この辺りはまだ課題ですが、良い部分もありました。

 

 弓を扱うときの腕の使い方としては肩甲骨あたりまでしっかり使えていたのが、のちの筋肉痛でわかりました。

 

 可動範囲としては申し分なく、あとは余計な力みを抜くことですね。

 

 最近空手に偏っていたものの、そこそこちゃんとした両立の道筋が見えてきた気もします。

 

 これからも頑張ろうという気持ちになる演奏会でした。