● 一番簡単な市場調査?その2

 

 前回の記事では個人でビジネスをする上で大切なマーケティングについての初歩の初歩の初歩くらいの説明をしました。

 

 

 今回はその続きで、前回おすすめしたYahoo!知恵袋の活用法からになります。

 

 Yahoo!知恵袋で検索をかけるというのは「大きなテーマに含まれる具体的なニーズは何か」という所の探し方になります。 

 

 具体例として私がEDで検索をかけた時の質問の例をお伝えしましょう。 

 

 EDという文言で調べる前に私が想像していた検索結果は「良い薬は何か」とか、「治療の際の費用感はどんなものか」とかそれくらいの事でした。 

 

 しかし、実際に調べてみると、もちろんそういった質問も多く寄せられては居ますが、微妙に違う内容に大きな意味があったりすることが分かりました。 

  

 まず一つ、感じたのは一口にEDと言っても年代によって悩み方が大きく違うなという事です。 

 

 一般的にEDと言えば中年以降の年代の印象がありそうなものですが、Yahoo!知恵袋での質問者には結構若者の質問がありました。 

 

 これにも様々な要因があって、例えば中年以降でそれなりに資金がある人はネットで質問などせずに病院に行くということや、若者の方がネットに質問を投げかける事をしやすい等という事が考えられるので、潜在的な市場の大きさまでは図れないものの、悩みの質の違いは如実に現れます。 

 

 中年以降と思しき質問者には既に治療薬の服用をした上で、効果が個人差として問題の無い範囲かどうかや診療や治療薬の値段を聞くものが多いです。 

 

 若者と思しき質問者にはそもそも治療を受けるべきかの質問だったり、未成年である為に病院から診療を断られて何か他に手段が無いかという事だったりというようなものが多いです。 

 

 そしてなかなか興味深かったのが、女性からの質問も結構多いんです。 

 

 これは実際に検索してみた時に驚いたことです。 

 

 パートナーがEDで病院に行く事を薦めたが行ってくれないとか、どのようにケアしたら良いか等結構女性からの質問の割合も多いです。 

 

 そして一番「この視点は無かった!」と感じたのがED薬を持ち歩く夫の不倫を疑う妻からの夫とのかかわり方をどうすれば良いかという質問です。 

 

 これには結構目からウロコというか、私が想像していた範疇を超えた問題の発展の仕方があるのだなという発見がありました。 

 

 ED薬の持ち歩きから不倫の疑いはこの質問を見つけるまで頭に全く浮かんでいませんでしたが、知るとなるほどなと感じる事でもあります。 

 

 こういった自分の視点の外にあるニーズを知るとどういった価値を創出すれば良いかという事が分かるんですね。 

 

 これも一種の市場調査と言えます。 

 

 実際これで完璧ではありません。 

 

 あくまでYahoo!知恵袋で行なえるこういったリサーチは、Yahoo!ユーザーの中で更に知恵袋を使う曹という事で範囲は狭いです。 

 

 もっと広い範囲の市場を調査したいのであれば、別のお悩み相談プラットフォーム等で検索を掛けたりすることで調査が可能です。 

 

 また、マーケテイング的にYahoo!知恵袋のユーザーで充分採算が取れる見込みが立つのであればそこに特化した働きかけを行うというのでも充分有効なビジネスと言えるでしょう。 

 

 自分に存在しない視点を探す事や、そのニーズの属性を分析するというのは市場調査において重要な要素と言えます。 

 

 皆さんも市場調査の練習としてYahoo!知恵袋を活用してみましょう。