● 思考のリソースを節約する
今回の記事もブログライティングの指導を受けていた時に教わった、人の性質を利用した作業効率アップ術に関しての内容になります。
これをするのとしないのとでは確かに作業効率が大きく変わったので、読者の皆様にも何かしら役に立つのではないかと思いましたのでお伝えします。
今回フォーカスする人の性質は「思考に割くリソースには限りがある」という事です。
仮に人の思考を数値化して、Maxを100だとした時にAについてだけ集中して考えれば100全て使えますが、BやCについて考えるとその分Aに割ける思考力が減るという事です。
物凄く簡単に言うと夕飯の事を考えながら仕事をしていると作業効率が落ちますよという話です。
仕事と夕飯くらい事象がかけ離れていると、実感が湧きやすいので例を見ても「そりゃそうだろう」と思うかもしれません。
しかし、今回私がこの記事を書くにあたり実感したのは「一見すると一つの流れに見える事の中にも、削減できる思考力を消費するポイントはある」という事なのです。
その顕著な例が、過去の記事に書いたブログの添削時に「一つ一つの文の全てに理由を付ける」という作業での出来事です。
その課題を与えられた時に、私は最初のうちは一文読んだ後に「ここに理由が足りていない」と考えてから答えの文章を書くという様な進め方をしていました。
そのやり方で物凄く時間が掛かってしまっていたんですね。
その状況で指導されたのが「全ての行間にWhyを入れる」という手法だったのです。
言われた通り、とりあえず何も考えず機械的に全ての行間に「Why」と書き入れました。
すると「Why」を入れた後の方が圧倒的に書く速さが上がったのです。
そこで言われたのが、「理由を付けなくては」という思考が既にリソースを無駄にしているという事でした。
少し詳しく説明すると「文に足りてない理由を補う」という作業の中に気付かぬうちに「どこに理由が足りていないか探す」という事、更に言うと「どういった作業をするか覚えておく」という事に余計なリソースを割いていたのです。
行間に「Why」と入れる事はいわば、「作業が必要な箇所」と「そこで何をするか」を思考に留めておくのではなくアウトプットしたと言えます。
そしてアウトプットした分の思考に使っていたリソースを「理由を考える」一点に集中出来たので作業効率が上がったという事です。
今回の私の文章添削作業の様に「実は分けて考えられる事」を一つの事だと思って低効率のまま作業を進めてしまう事は良くあると思います。
それは人の持つ「細かい事象の集まりを一つのものとして認識する」というゲシュタルト構築能力が作用している為であるとも言えます。
このゲシュタルト構築能力は人の脳の性質に根差しているとも言えるものなので、事象の分析は意図的に結構しっかりやらないといけないと覚えておきましょう。
そうやって分析した内容のうち、今回例に挙げた「Why」の書き込みの様にアウトプットする事で思考力のリソースを減らせるものはどんどん減らしていきましょう。
目的までに段階を経る作業はその作業の並びを書き出して、「次は何をする」と考える無駄を省くという事も出来ます。
細かく分析して本当に思考力を使わないといけない事以外は紙等に書き出す事で、作業効率を上げましょう。