前回の記事からの続きです。

 

 

 前回の記事の終わりは軸と丹田を鍛える訓練のポイントとして

 

 ・自分の身体の厚みを考慮して軸を意識する。 

 

 ・四股を踏む 

 

 この2つを紹介したところで終わりましたので、今回はその続きから、より深い話をいたします。

 

 一つ目の身体の厚みを考慮して軸を意識する。 

 

 これに関しては日頃よほど身体の感覚に注意を払っている人でなければ意識しないことではないかと思います。 

 

 私自身、以前武術談義をよくする大学時代の先輩とスパーリングをした際に、先輩から「軸の意識が前に来てるから余裕がなくなっている」というアドバイスを受けるまで全く気づけていませんでした。

 

 日頃の生活で意識する事はまずないと思いますが、人の身体の厚みは最低でも20cmくらいはあります。 

 

 この20㎝は特に格闘技等で間合いを図る時に物凄く大きな差になるんですよね。 

 

 スパーリングの時に踏み込んでも躱されるという事はよくあったのですが、私が前面で距離を測っていたのに対して相手の実際の軸の意識は後ろにあったので、最初から距離を見誤っていたという事ですね。 

 

 こういった指摘をうけまずは身体の厚みを意識してみたのですがだいぶ感覚に違いが顕れたんですよね。 

 

 既に武道等で軸というものについて理解がある方は、その軸を身体の前の表面から後ろの表面まで意識を変えてみる事によってかなりパフォーマンスの違いを実感できると思います。 

 

 そういった意識があまりないという方はまずは分かりやすい様に前側の表面、後ろ側の表面に真っ直ぐな線が引いてあるようなイメージをしてみてください。 

 

 特に強く意識するのは後ろ側の軸(線)ですね。 

 

 私もそうでしたが、何もしていないと人の意識は前面に寄りやすいので、背中側を意識するだけで大きく変わります。 

 

 この時に「背筋を伸ばそう」という意識をしてしまうと伸ばそうという意志が働きすぎて反り腰にまで行ってしまう事があります。 

 

 もっとゆるく、背中側を感じようと思う所から始めると良いでしょう。 

 

 余裕が生まれたら直立した時に自分を上下に貫く線というものをイメージするようにしましょう。 

 

 第二のポイントは四股を踏む。 

 

 これは軸も丹田にも良いですが、特に丹田の養成に役立ちます。 

 

 やる事は四股、とはいってもお相撲さんがするような形ではありません。 

 

 お相撲さんの四股は鍛錬の要素も強いですが、今回紹介するしこは感覚の養成が目的なので、もう少し静かに行います。 

 

 やり方ははじめ肩幅より少し広めに足を広げて立ちます。 

 

 足は外に向かうイメージで外旋させつつ、膝は力を抜いて少し曲がるような状態にします。 

 

 あとは地面を蹴らずに重心をどちらかの足に寄せる事によって身体が傾き反対の足が浮く様にしてその後は逆向きの振り子の様な感覚で左右に重心を移していくのです。 

 

 頑張るというよりは自然に任せてゆらゆらと揺れ、その感覚を追っていくと、だんだんと骨盤の内側辺りに動きの中心になる部位がある事にきづきます。 

 

 それが丹田の意識です。 

 

 この意識が出来上がるとコップを持つなどの小さな動きでも理想的な動きの中心が丹田にある事が分かるので、効率的な動きが出来ているかが理解しやすくなります。 

 

 そして、先程紹介した背中側に線が通る意識と共にこの丹田を意識をすると軸の意識も鮮明になってきます。 

 

 普通にしていて軸や丹田を意識するのは難しいと思います。 

 

 今回紹介したポイントで軸や丹田の感覚を作ってみましょう。 

 

 本当に日々のちょっとした動きから快適になりますよ。