● 守破離
以前からちょこちょこ型についての記事を上げていますが、今回はまたその辺りで学ぶ側の人間が大切にすべき気付きがありましたので、お伝えしていこうと思います。
読者の皆さんは
守破離
という言葉を知っていますか?
武道や茶道、芸事等でよく使われる、修行者の成長段階を表した言葉ですね。
諸説あるそうですが、千利休の言葉の引用という説が有力らしいです。
まあ起源は別に重要ではなく、大事なのは意味合いですね。
守・・・師の教えに従い、忠実に学ぶ段階
破・・・自分が身に着けた教えを師や他流と見比べ、分析し最適化する段階
離・・・最適化が極まり、型や流派の枠に囚われずとも正しい道筋を見出す事が出来るようになる段階
ざっくり言うとこんなところですね。
武道や茶道、芸事という世界での言葉という事で昔はそれほど聞きなじみはなかった様に思えますが、近年ではビジネスシーンにおいても使われる事も増え、一般化しつつあるように思えます。
ただ、この守破離という段階について、私は最近思う事が出来ました。
それは、現代社会においてこの言葉を実践するのはとても難しいという事です。
特に難しいのは守の部分ですね。
現代はインターネットの発展等もあり、情報が正に溢れかえっている状態と言えます。
そうすると、師の教えを信じて学ぶ段階にも関わらず先の情報や別の道の情報が入ってきてしまうのです。
情報が多いという事は選択肢が多いという事でもあり、その状態に慣れると人は「自分に最適な物があるのではないか」という思考が強くなります。
それ自体は悪い事では無いのですが、そこに怠け心が加わると「努力を積まなくても出来る方法があるのではないか」という思考に繋がりますし、他にも出来ない事を「自分に合わなかっただけ」という風に捉えて忌避してしまう可能性も出てきます。
悪い意味で逃げ道が生まれてしまうんですよね。
情報が多すぎるという事は、自分流もまだ日の目を見ていないだけで正しいのかもしれないと思ってしまう事もあるでしょう。
過去の記事に書いた言われた事を言われた通りにやること自体が相当難しいというのはひょっとしたらこういった情報の多さが根本にあるのかもしれません。
情報が多く、自分自身に最適な物を見つけたいという欲求自体は最終的には突き詰めるべき物ではあります。
しかし、早いうちにその欲求に身を任せてしまうと、本来伸びる可能性のある分野を見過ごしたまま先に進んでしまう可能性も大いにあり得ます。
せっかくなら自分自身の可能性を最大化した上で先のステージに進んだ方がより良い結果にたどり着ける筈です。
その為に必要なのは守の段階を自分が思っているよりも重要視しようというマインドです。
今既に大事にしていると思っている人も、そこから更に強く意識する。
情報にあふれた現代社会においては何事もそれくらいの意識でちょうど良いのだと思って取り組むようにしましょう。
