最近面白いお笑い芸人を見つけました。 

 

 その名も 

 

 怪奇!YesどんぐりRPG 

 

 中々攻めた名前の3人組ユニットです。 

 

 元々それぞれがピン芸人で活動する人々で、それぞれの芸名を寄せ集めたとの事です。 

 

 Yes!アキト 

 どんぐりたけし 

 サツマカワRPG 

 

 まさしく三人の個性的な芸人が寄せ集まった怪奇って感じですね(笑) 

 

 何はともあれネタを見てもらいましょうか 

 

 

 

 このユニットに目を奪われた理由は一見めちゃくちゃに見えるのに構成力を感じた所にあります。 

 

 過去の記事で、私は観客の認識にどう働きかけるかでお笑いの戦略を2パターン紹介しました。 

 

 

 有名なギャグを使うパターンと、ネタの中で共通認識を作るパターンですね。 

 

 私自身、視点の偏りでギャグ系は全部前者だと思っていましたが、この怪奇!YesどんぐりRPGはギャグ連発かつ短時間であるにも関わらず、ネタの中で観客に印象を植え付けるタイプの笑いを作っていたのです。 

 

 ちょっと感動したので今回は無粋なレベルとも言えるくらい深めに考察してみましょう。 

 

 まず自己紹介。 

 

 この段階で結構秀逸だなと思いました。 

 

 最初のYesアキトさんがちょっとポーズを決めてテンプレ的な一発ギャグ屋の自己紹介をした直後に、食い気味でサツマカワRPGさんがタイミングはずらすがただ名前を叫ぶだけという変化球を放ります。 

 

 そして満を持してどんぐりたけしさんがじっくりと自己紹介ギャグをかまします。 

 

 因みにこのどんぐりたけしさんの自己紹介ギャグも個人的な分析としては 

 

 シルエットが似ているC-3POから始まり、スターウォーズ繋がりでR2-D2(若干肩を上げてシルエットを近づけ横にだけ首を動かして似せに行く)ここでアルファベットが並んだことでその後のどんぐりたけしの略称DTKCが認識しやすくなるという「実際それほど関連性は高くないがゆるく自然な繋がりを感じる」流れを作ります。 

 

 前半で出来たゆるい繋がりを「裂ける~」で一度断ち切って観客の予測を軽く裏切った後に、チーズとチーッスが掛かって弱いギャグだなと思わせた瞬間に大声の勢いで笑いをもぎ取るという風になっています。 

 

 自己紹介が終わった後はギャグ合戦。 

 

 特にツッコミがある訳ではないですが「プレイヤーチェンジ」で区切りを付ける事でツッコミ不在でも歯切れのよいテンポを演出します。 

 

 そして二人が正攻法で持ちギャグを披露して笑いを繋げる中どんぐりたけしのみ自己紹介を執拗に行い、初めて見た観客にもしっかりとそのギャグしかしないという認識を植え付けます。 

 

 「この人は自分の番に同じギャグしかしない」という認識が植え付けられた辺りでギャグの内容は変えずタイミングをずらす事で意表を突きます。 

 

 そして今度はギャグの流れがショートコントになるという変化を与えつつ、途中ひょっとしてと観客が思う場面にきっちりと自己紹介ギャグを投げ込むという事をしています。 

 

 以前の記事で肘神様のギャグは元々ちゃんとした構成の漫才があった上で、それがおもろしろくて流行ったから単独で笑える状態になったという事を書きましたが、まさかギャグばかりのネタで上手く構成して見せる事が出来るとは思いませんでした。 

 

 長々書きましたが能書きたれずに見た方が良いかもですね。 

 

 ちょっと皆さんも注目してみてください。 

 

 ハマりますよ。