先日記事に書いた空手の所属者向けの動画共有システム、非常に便利で通勤時等便利に使っていますが様々な気付きがあります。
今回は個人的に中々大きな気付きがあったのでそれを共有したいと思います。
その気付きとは、
何事も視覚に頼り過ぎてはいけない
という事です。
一般的に人間の知覚のうち、視覚が占める割合は実に80%を超えると言われています。
体感を元に想像してみると、確かに五感の中で視覚を奪われた時が最も活動に支障をきたしそうだなという気がするでしょう。
そういった事もあり、人は何かを理解しようとする時に自然と視覚に頼りがちな傾向があるのです。
ただ、これも日常生活をそれなりに過ごす分には視覚情報に頼っていてもそれほど問題無いのですが、やはり空手等体感が重要になる物に関してはそれでは良くないんですね。
その辺りの認識が今回師範の指導動画を見て変わったんですよね。
鏡を使って練習するな
これは先輩からも言われてきた事なのですが、私はここら辺の意味をはき違えている所がありました。
鏡を使って、例えば立ち方の姿勢を確認しようとすると、鏡を覗き込む事で姿勢が崩れてしまう事が考えられます。
例えばセイサン立ちは正面を向きますが、注意点は腰から背中の角度や後ろ足の伸び等もあるため、鏡で確認しよとすると身体の横に鏡を置いて横を向かないと確認出来ません。
しかし、横を向くとその時点で骨格の揃いは崩れてしまうので、正しい姿勢は維持できなくなります。
こういった、そもそも視線を向けようとする事と姿勢を維持する事が両立しない為やってはいけないというのが私の理解ではありました。
これも全くの間違いではないとは思いますが、これだけだと足りていなかった様なのです。
最初の私の理解だけだと、例えばナイハンチ立ちで言えば、正面からだけでは腰と背中の繋がりを確認出来ませんが、移動時には横を向いて動く為、移動方向に鏡を置いて確認すれば姿勢を崩さない事と見る事は両立できるのではないかという話になるのです。
一見すると問題点を克服していますが、しかし、これも良い事ではない事が分かりました。
何故ならそれは、姿勢こそ崩れていないものの、身体が使えているかを視覚でアジャストする事になってしまうからです。
当たり前の事ですが、組手等で実際に流れの中で動く時にいちいち鏡を見る事は出来ません。
ではどうやって正しい姿勢作りをするかと言うと、触覚や平衡感覚、筋肉の張り具合の感覚等々、視覚以外でしっかりと自分の姿勢を把握できないといけないのですが、視覚でアジャストする癖がついてしまうとそういった体感が育たないのです。
この視覚に頼り過ぎてはいけないという事は、実は他のジャンルでも体験していて、楽器を演奏して音程を合わせる時、初心者だと特にチューナーで音程を確認しがちなのですが、それをやってしまうと音程感覚がつかないという事は確かに言われていました。
楽器に関して言えば、最初からチューナーの数字を追いながら音程を探るのが問題で、自分でこれだという音程を自信を持って鳴らし、それをチューナーで確認して実際とどれくらいズレがあるのかを知る、という使い方はありだという風に言われました。
しかし、それもたまに行うだけで充分で、頻度を上げれば確認しながら音程を合わせるのと変わらなくなってしまうのです。
考えてみると自分の中にはあった筈の「視覚に頼り過ぎない」という知識が空手の身体に認識の仕方と繋がっていなかったんですね。
しかし、これを理解してからたまに目を瞑って立ち方をやってみたりすると、確かに視覚だけではない感覚にも意識が向く様になりました。
意外と同じように「一つの感覚に頼り過ぎない」という理解が活きるジャンルはありそうだなとも感じました。
皆さんも視覚以外の感覚を意識に上げてみる様にしてみてると意外な気付きがあるかもしれませんよ。
お試しあれ。
