先日私が所属する空手の団体の中で、師範が過去に出した指導動画等を共有するシステムが実用化されました。 

 

 師範が出す指導動画は実に20本を超えるので、初期から出る度に買っている人達と比べてかなり出遅れているなと感じていたのですが、それを一気に埋める事が出来るのはとても大きいなと感じました。 

 

 この動画共有のシステムを少し使ってみて、空手関連の気付きもありましたが、別方面での気付きもありましたので、今回は空手をやっていない人にも役立ちそうな気付きをお伝えしていこうと思います。 

 

 その気付きとは媒体による情報の捉え方の違いです。 

 

 そもそも、最初にこの動画共有システムの話を聞いた時に、私自身が感じたのは 

 

 「自分の様な後発組にはありがたいが、しっかりとDVDを集めている人にはあまりいい知らせでは無いのでは?」 

 

 という感覚でした。 

 

 勿論動画共有システムでは、既刊のDVD(Blu-ray)以外のコンテンツもあるので全く無意味ではないものの、やはり、既に持っている物が多ければ多いほどに相対的に新しいコンテンツは少ないという事になる訳です。 

 

 しかし、実際使ってみると意外と住み分けは出来そうだなという風にも思えました。 

 

 第一に感じたのは、見たいところをピックアップするのは現時点ではDVDの方に軍配が上がっています。 

 

 それは、動画共有システムの方ではチャプター分けがされていないからで、これに関しては後々改善されそうな所ではあります。 

 

 チャプター分けに由来する見やすさはそれほど大きな問題では無いかもしれませんが、それ以外にも「これは」と感じる違いもあります。 

 

 それは見る時の姿勢の違いです。 

 

 ここで言う姿勢は体勢を表す方ではなく心の置き方ですね。 

 

 簡単に言ってしまうと、動画共有システムDVDは、生活に浸透する方学ぶ姿勢が出来上がる方に分かれるように感じました。 

 

 これは、完全に優劣ではなく性質の違いになると思われます。 

 

 過去の記事のいくつかにも書きましたが、現代人は時間に追われ、隙間時間に娯楽や学習を詰め込みたくなる傾向にあります。 

 

 

 

 その結果の一つの表れが現時点でのYouTubeやTik Tok等でのショートムービーの隆盛であり、他にも単純作業中に学習できる音声学習教材の静かな盛り上がりがあったりします。 

 

 動画共有システムの恩恵は、一つ一つの動画は長くても、スマホで閲覧が可能になるので移動時間等のちょっとした空き時間に気軽に見る事が出来るようになる事なのです。 

 

 これが生活に浸透するという強みです。 

 

 ではDVDの方はどうなのか、となりますが、確かに手軽さにおいて圧倒的に動画共有システムに遅れを取っているように見えますが、逆に言えばその手間を取ってでも見ようとする時には「この時間で学び取ろう」という心構えが出来るのです。 

 

 これは実際にそう考えて取り組むというよりは、無意識にそういう状態になるという風に私は感じています。 

 

 実際に、私は師範の指導DVDを少し所有しているのですが、動画共有システムが出来る前にその映像を見る時はより注意を向けていましたし、何より聞き逃したり、分かりにくかった所をその場で繰り返して何度も見るという事を何度も行いました。 

 

 面白い物で、動画共有システムの方が繰り返し見る事に関してはやりやすい筈なのに、その場で繰り返して見直す頻度は減っていたのです。 

 

 これは、そもそも隙間時間に見る動画は、最後まで見切れない前提なので、特に初見では先に行く事を優先しがちだという様な要因はあるでしょう。 

 

 こう考えると、全く同じコンテンツの筈が媒体や見方によって大きく意味を変えるという事が分かります。 

 

 現代は流れとしてサブスクの時代とも言えますが、意外と古い媒体の価値は消えないものなのかもしれませんね。