今回は役立つ思考の紹介というよりは、頭の体操や思考実験に近いお話です。
テーマはテンプレート化と個性や発展性の両立についてです。
きっかけは以前の記事で書いた激烈に退屈な作業です。
ざっくり内容をおさらいすると、リストアップされた数百件の企業の事業内容を埋めていくという作業です。
ひたすら企業名を検索し、HPを開き…という所なんですが、まず最初の関門としてリストにある企業名で検索がヒットするかという問題があります。
これに関しては、企業が小さすぎてHPを持っていないパターンもあるのですが、今回のテーマと関りがある方向の原因で言えば、まずリストアップされた企業名の元が手打ちで登録されたデータなので表記ゆれが起きているんですね。
この辺りはどうやって登録しているかのシステム面を知らないので何とも言えない所もあるのですが、正式名称を厳密に転記するようにしておかないとミスの元だと感じました。
これも、行動面における一種のテンプレート決めと言えます。
ただ、これよりもメンタル的にダメージが大きかったのは企業のHPが見つかっても企業概要に業務内容が記載されてない時でした。
社名や代表者、所在地、資本金や従業員数等は割と共通しているのですが、業務内容が書いていない企業がそこそこたくさんありました。
ある程度その事業で名が通っている企業なら分からなくもない気がしなくもないですが、それにしたって、一言でなんの企業か分かったりする明快さは必要だと感じます。
特にHPの作りに変にこだわっているのに事業内容の表記が無いサイトに飛んでしまった時等は、作業のイライラも相まって
そんなくだらない拘りは要らないから自分たちがやっている事をちゃんと示せ!!
というような怒りの様な物が沸き上がっていました(笑)
これに関しては恐らくですが、そもそも厳密なルールが無いのも問題なのでしょうね。
今でこそ当たり前にあるインターネット環境と自社HPというような概念ですが、20年も遡れば一般的ではない新しい文化といえますし、であれば「HP上で情報を開示しなくてはいけない」みたいなルールは無いのだと思います。※これはあくまで推測です。
考えてみれば私自身、物販に関しては開業届まで出していますが、ネットショップそのものに記載があるとは言え、別でHPを持っている訳ではないですしね。
まあ正直な話、企業のHPを見に行くときに今回の私の様に、概要を一番に見に行くという人は少ないとは思います。
企業がHPにアクセスした人に見てもらいたいのは、自社の商品またはサービス、もしくは実績でしょう。
しかし、ただ独創的であったとして、それがどれだけ人に刺さるとは限りません。
何も基準を持たない状態で一つ奇抜な物を見たとしても、それは変わったものではなく普通の事として認識されてしまいます。
音楽のジャンルで例えてみましょう。
クラシック音楽しか知らない人が初めてジャズやロックミュージックを聴くと衝撃を受けるでしょう。
それは普段聴く音楽との乖離があるからで、普段聴く音楽を基準に新しく聴いた音楽を好きか嫌いか評価している筈です。
ロックしか聴かない人からするとロックは普通の音楽であり、少なからずロック→ロックとクラシック→ロックだと後者の方が衝撃は大きいでしょう。
※厳密な話をすると同じジャンルで括っていても曲ごとで感じる物は違いますが、話の簡略化のためジャンルで話しています。
企業のHPなんかも似たような話だとは思うんですよね。
単独でのインパクトで掴む事も大事ですが、例えば企業研究や、商品・サービスの比較をしている人からするなら、一定の同じ基準の中で纏められるポイントがある上で特異性を発揮したほうが効果的なのです。
勿論、ここで「企業のHPに必要な物はこれ」と全て決めると個性が死にます。
最小限度の型を踏襲し、その上で独創性を発揮する事が、少なくとも現代の競争社会においては必要かなと思う今日この頃でした。
