皆さんは自分自身の事を理解できていると思いますか? 

 

 「自分の事は自分が一番良く分かってる…」 

 

 ドラマ、漫画やアニメ、小説などであまりにもよく聞くセリフではありますが、実は自分を理解する事ほど難しい事はありません。 

 

 そもそも論で言えば、人は自分の顔ですら自分自身で理解する事は出来ません。 

 

 鏡で確認できる顔は左右が反転していますし、写真や録画に関しても、サイズ感等の違いは生じています。 

 

 顔に限らず、背中だって見る事は出来ないし、極端な話ですが、内臓だって見えません。 

 

 しかし、なんとなく人は自分自身を完全に支配下に置いている気分になっています。 

 

 それは、手足等を随意的に動かせる部位があるからではありますが、それもまた勘違いの元なんですね。 

 

 今現在何一つ不自由なく身体を動かせているようであっても、実際には大体の感覚でしかないのです。 

 

 その辺りは、私が以前書いた記事で自主稽古の際に全然脱力が出来なかった事からとても実感出来ているのですが、そういった実体験が無くとも、例えばプロのダンサーの踊りを真似てみればすぐわかると思います。 

 

 手足を置く位置、体幹の力の入れ具合、角度等々、すぐに真似できる事はないはずです。 

 

 基本的にダンスが上手い人というのは、全身を触覚的に意識できています。 

 

 そういった段階に至るまでに、何度も練習したり、録画や、誰かに見てもらった上でのフィードバックを元に感覚をすり合わせていってるんですね。 

 

 そして、プロのダンサーだからと言って身体の内部まで感じる事が出来るかと言われれば、そういった人はまずいないと思います。 

 

 それは単純に自分の身体の内部を感じようとする訓練はそれはそれで行わないといけないからです。 

 

 だからといって意識して訓練すれば身体の内部を感じ取れるかと言えば微妙ですが… 

 

 話が若干逸れてしまっていましたが、何を言いたかったかというと、自分自身の事はよく分からないという認識を持って、自分自身をよく観察する癖をつけると色々と良い事があるという話です。 

 

 そうやって自分自身を観察していると、結構ダイナミックに変化しているのが分かります。 

 

 先日の話です。 

 

 最近私は今の所の本業がある平日は、昼食を取らずに居て、それでも問題なく生活出来ていたのですが 、ある時激烈に退屈な仕事を振られたんですね。

 

 内容としては、ざっくりいうとリストアップされた企業の業務内容を埋めていくことでした。

 

 ひたすらリストにある名前で検索をかけてHPに飛びコピペしてExcelに貼り付ける…

 

 しかも単調なだけならまだしも、締切が結構タイトに決まっていたのです。

 

 なんというか…本当にそれがストレスで、その時に起きた変化が

 

 上半身の異常な凝り

 

 

 空腹

 

 です。

 

 別に普段からデスクワークのみで一日終わることは珍しくは無いのですが、その作業をしていた日はとにかく酷かったです。

 

 凝りに痛みはまあ分かりやすかったとして、自分でも意外だったのが空腹ですね。

 

 普段なら自制の必要すらないレベルになっていた空腹が突然襲ってきて間食をせずには居られなかったのです。

 

 そして、これは自分を観察するつもりでないと流してしまう事だなという気付きもありました。

 

 何故かというとこれは痛みや、随意的な運動ではなく、内面的な衝動だからです。

 

 先程意識しづらい物として挙げた、内臓の動きよりもさらに確認しにくい精神的な事象です。

 

 しかし、これのおかげで、今回任された作業がとてつもなく自分にとって苦痛であったことにも気づけました。

 

 自分を観察しようと思っていなければ、なんとなくでどか食いし、なんとなく不快なままで、原因に気付かずにいたかもしれません。

 

 ここで、ある程度原因にアタリを着けられたので、次同じ様な仕事を振られそうになった時はもっと人を増やして負担を分散したり、納期に余裕を持ってもらうように進言する等の対策を考える事が出来ます。

 

 まずは自分に興味を持つ所から始めましょう。

 

 自分を認識できて悪いことはありませんよ。