さて、前回までの記事でまとめを作ったのにも関わらず、さっそく創作物との向き合い方シリーズのお話です(笑)

 

 今回はクロスオーバーさせやすいジャンルに関してです。 

 

 過去の記事において、現代が舞台の幽霊やホラー系作品はクロスオーバーさせやすいという事は書きました。 

 

 

 これは、単に舞台設定を共有しているというだけでなく、作品ごとの違いを現実における信仰の違いと重ねて考える事が出来るからです。 

 

 例えば死者を鎮め、魂を送り出すという様な考え方は、ここまで抽象化してしまえば全世界ほぼ共通と言えますが、その手段は宗派によって大きく違うわけですね。 

 

 この辺りを上手く描いていたなあと思うのが結界師という週刊少年サンデーで連載されていた作品です。 

 

 主人公はある霊的に力を持つ土地を護る一族の少年なんですが、そこにある時別の土地からやってきた魔物を追って封魔師が現れたのです。 

 

  初めてそこを読んだ時に「上手くやったな」と思いました。 

 

  主人公が使う結界術が世界の根幹に関わるというわけではなく、あくまで一族や流派の一つであるという構成は世界観を大きく広げる働きを持ちました。 

 

 結界師はその後も様々な氏族の均衡を保つ為の組織が登場したりという形で、その世界観の広さを存分に生かしたストーリー展開を見せ続けた名作なので是非読んでみてください。 

 

 ここまでの話を纏めると、多様性を許容できる作品はクロスオーバーしやすいという事が分かります。 

 

 さて、この考え方で行くと他にも現実世界で既に多様性が許容されているジャンルがあったりします。 

 

 それは、格闘技・武術ものです。 

 

 現実においても多種多様な流派があり、モハメドアリVSアントニオ猪木にも代表されるように、古くから異種格闘戦はロマンあふれる物と認識されています。 

 

 現実にも様々な流派の武術・格闘技愛好家が集まる技術交流会もありますし、リアリティとしても幽霊物よりもあると言えそうです。 

 

 武術・格闘技はスポーツものとしても描けますし、アウトローやハードボイルド路線に持っていく事も可能です。 

 

 アウトロー寄りの話であれば、クロスオーバー物は普段は鎬が違うので関わらないが、縄張り争い等で関りを作る事も出来ます。 

 

 私自身空手を嗜んでいる事もあり、結構このジャンルは好きですが、注意点はリサーチと格を下げないぶつけ方でしょうかね。 

 

 私自身が空手をやっていてなお、理解には遠い道のりがある事を実感していますし、それが更に他の武術・格闘技となればしっかりと理解しきるのはほぼ不可能でしょう。 

 

 俺tueee!物は一気に冷めてしまうので、仮に主人公が勝ち進むにしても他流への相応のリスペクトは必要でしょう。 

 

 主人公はまだしも特に注意が必要なのが、作中最強キャラの扱いです。 

 

 最強キャラが負けるという事は、ことバトルがメインならば作品そのものの優劣をつけている事にもなりかねないのであまりおススメ出来ません。 

 

 単純に娯楽として楽しむだけならばそれで良いかもしれませんが、抽象化の訓練等も兼ねるという側面で考えると、優劣をつけるとフレームの固定が起こりやすく、結論ありきの強さの描写集めなどを始めて正しい分析も出来なくなる危険性があります。 

 

 主人公格同志のぶつかり合いなら、まだ成長譚の途中であると考えれば意味のある勝敗を付けるのはありな場合があります。 

 

 最強格同志はエキシビジョンとして勝敗無しに持っていきつつぶつけてみた方が良いでしょうね。 

 

 と、この辺りが私が今の所認識しているクロスオーバーさせやすいジャンルと二次創作をする時のおススメ手法です。 

 

 二次創作活動そのものをしてみようというわけではありませんが、結構楽しいので娯楽を増やす感覚程度でもやってみると良いですよ。