前回の記事は、母校の演奏会が開催できた事とそれについての思いを綴りました。

 

 今回は自分自身の一奏者としての振り返りです。

 

 今回の演奏会に関して、個人での感想としては空手とコントラバス演奏の親和性が上がってきているという感覚が強くなってきています。

 

 今までは楽器と自分の位置関係決めに難儀し、酷い時は合奏一コマ分の練習全て座りの良い位置を探すのに費やすという事すらありました。

 

 その要因としては、自分自身がコントラバス用の椅子に真っ直ぐに座った時に、表板が自分と同じ方向を向く様にしていたことにあります。

 

 その状態で楽器を自分によりかける事で、左手でネックを支える労力が減りスムーズな運指が出来るようにるという事と、身体を傾けずに済むため腰などの歪みが起きにくいというメリットがあります。

 

 しかし、そういったメリットの他に、私の身長と手足の長さだと、右手で行う弓の運用に問題が出て来やすいのです。

 

 もっと体格が良い人は私の構え方でも問題なく弾けますが、自分の身体に合わせた位置取りが必要になります。

 

 そして、ここ最近の工夫で見つけたのが、思い切って表板が右方向を向くように楽器を構えることです。

 

 

 こうすると左手のメリットを消すこと無く、右手も一番遠い弦が身体に近づくのでかなり弾きやすいのいです。

 

 位置取りとしては身体の正面と楽器の正面が揃わない構え、これは私が今所属している空手のセイサンの立ち方からインスピレーションを得ています。

 

 セイサンの立ち方は、ナイハンチ立ちを基準に斜めの立ち方で、かつ上半身を少しひねることで正面に向いているよう、錯覚させるという意味合いもある立ち方です。

 

 今の構えに至る前の、身体の正面と楽器の表板が揃う構えの時はナイハンチ立ちを意識して下半身を安定させようとしていたこともありました。

 

 そして、ナイハンチで養成された突きの威力をセイサンで前に送るのと近い最適化のされ方で、楽器の正面に対して身体の正面がズレる構えに変わったんですね。

 

 楽器に対して脚は正面が一致しているように添わせ、身体は譜面や奏者、指揮者の方向へ向かう形です。

 

 このセイサンから着想を得た構えがとても調子が良い。

 

 右手の反応も良く、左手も音程が当たります。

 

 そういった奏法の最適化を試み、本番ではかなり成果を挙げられました。

 

 母校の演奏という私にそれなりに深く根ざしているものが、最近力を入れている空手によって新しいステージへ向かう。

 

 この感覚を楽しんでいきたいです。