さて、前回の記事で聖飢魔Ⅱに関してお伝えしたのですが、実はこれは今回の話をするための前フリでもあったんです。
聖飢魔Ⅱの活動から見える事、それは自らの判断で選ぶ事での学びと、痛みを通しての成長です。
前回の記事にも書いた通り、聖飢魔Ⅱは公式には1999年をもって解散、その後節目ごとに期間限定で再集結をしています。
地球デビューだけでも2020年で35周年、結成からも含めれば更に2年長い歴史がある訳で、その間人員の変遷(正式には悪魔事異動)があったわけです。
その中で大きかった事の一つは、創設者であるダミアン浜田陛下のデビュー直前の脱退だと思われますが、この話はまた機会がある時に…
今回取り上げる話はデビュー後に起きた悪魔事異動で衝撃を呼び、そして現在の再集結の際には欠かせない存在となっているジェイル大橋代官についてのお話です。
ジェイル大橋代官は、聖飢魔Ⅱの地球デビューに際して悪魔として覚醒されたお方で、サードアルバムまでは聖飢魔Ⅱが誇る二大ギタリストとして活躍されていました。
そのプレイスタイルはロックそのもの、またステージ上での立ち振る舞いが自然でいてかっこよい、そんなお方です。
しかし、そんなジェイル大橋代官は1987年、人間へと帰化し、その身一つで世界に挑むため脱退してしまいます。
脱退を決意するに至るまでには、人気が過熱しすぎたために音楽と向き合う時間が取れない事のストレスや、当時の音楽・芸能業界や構成員との不和等様々な要因があったそうです。
人間へと帰化し、アメリカへと渡った後は日本・アメリカ混成バンド「キャッツ・イン・ブーツ」を結成する等し、活躍を収めます。
しかし、アメリカでは良い事も悪い事も多く起こる波乱万丈な活動期間を過ごしたと聞きます。
その後、アメリカから帰国したタイミングで聖飢魔Ⅱ地球デビュー10周年記念イベントのオファーがあり、大きな葛藤があったものの参加を承諾、特別ゲストとしての参加から始まり、解散後の再集結においては正式な構成員としてご活躍なされている訳です。
まぁここまでの流れはウィキペディアでも確認できますが、ようやく私目線で見た大事な話をしましょう。
私は信者歴が浅く、聖飢魔Ⅱの活動はYouTubeで見る物がほとんどで、さらに言うとジェイル大橋代官が喋っているシーン等を見れるのは主に再集結時の物なんですね。
そこで、見られるジェイル大橋代官の在り方はとても穏やかでやさしげなのです。
ここに上げる動画はジェイル大橋代官としてではなく、人間に帰化後にデーモン閣下と共演した時のものだそうですが、MC中にデーモン閣下も驚いた事として話題に挙げるほど、脱退時ほどのトガった雰囲気が無くなっていたそうです。
それに対して代官はこのように答えました
音楽の中だけでトガれば良いんだって事がやっと分かったんだよね
他はね別にトガっていても大して有益なことは何も無かった
ここまでの音楽活動で酸いも甘いも経験しつくしたからこそ語れる言葉だと思いませんか?
私は前述の通り歴の浅い信者であるため、、リアルタイムでトガりきっていた頃の代官の事は分かりません。
しかし、ネットに落ちている当時の事を語る情報、何より今でも演奏中の姿やオーラを見るに、トガっていた頃の様子というのは比較的容易に想像が出来ます。
そして、自らの信念を貫くために当時上り調子ではあったものの合わないと感じた聖飢魔Ⅱを脱退し、渡米後も自らの判断で舵を切り続けたからこその波乱万丈なアメリカ時代があったのでしょう。
きっとそこには幾つもの痛みや困難があり、それらの経験が積み重なった事が学びとなって今のジェイル大橋代官を形作っているのでしょう。
音楽には熱く、それ以外の場では温和で優しい現在の代官の姿は一種の悟りの境地に至っているようにも見えます。
前述の代官の発言の後デーモン閣下は「我々はその境地には君が抜けた後すぐに達したよ(笑)」と冗談めかして語っていましたが、ある意味で残った側は残った側で、痛みを感じ、しかしそこで折れずに日本の芸能界という別の荒波に自らの意志で挑んだからこそ、長い時を経てまた共に活動が出来るようになれたのだと思います。
「トガってばかりではいけない」
言葉で言うのは簡単です。
しかし、自らの信念を強く持ち、それを貫き通すために様々な障害に挑み、そこで痛みに耐えながら困難を乗り越えていくからこそ、最後にかけがえのない経験が残り、人として成長するのではないかと思うのです。
信念をもって自分の意志で進むべき道を決めましょう。
そして、痛みを過度に恐れずに、糧にしていく。
この考え方は大切にしてください。
