今回は、上手くやろうという心持ちを捨て去る事でパフォーマンスが上がる実感が有ったので、その事についてのお話です。

 

 先日オーケストラの練習がありました。

 

 ちょっとここ最近母校の方のオーケストラの練習が多く、そちらにかまけすぎてる節はあったんですが、別の団体の練習で、しかも私がトップです。

 

 実際そちらも、指揮者の方のスケジュールの問題なのか一ヶ月程練習と練習の間が空いていたのは事実です。

 

 いずれにせよ全然準備してなかったんですよねえ…

 

 弓順も前回の練習のあと、「次回までには決めてきます」と言っていたのに出していなくて、前日に必死になって決めて深夜に連絡を回す始末です。

 

 そんな散々な状態だったのですが、今回の練習に向かう途中、ある種の悟りのような境地に至ったのです。

 

 今回はいつもみたいに思いっきり弾かなくて良いや

 

 

 と

 

 今までの私は演奏中目立ちたがりな所があるというか、とにかく大きな音で弾いたり、難しそうな所をしっかり弾くという所にフォーカスが当たりすぎている節があったのです。

 

 もちろんそれが悪い事では無いのですが、音楽、特にオーケストラのように多人数で演奏をする場合は、まわりに注意を払うとか、合図を出すとか、自分が弾くよりも大切な事はたくさんあるのです。

 

 今回は難しい所の予習もあまり出来ていないし、いつもみたいに一人の完成度にこだわるのはやめてみようという心持ちで弾いたんです。

 

 そうしたらなんと不思議と調子が良い

 

 ひょっとしたら、普段より本当に音は出ていないかもしれませんが、発音のコントロールがより簡単に出来て、いつものようには音を出そうとしていないのに

主観とはいえ満足度の高い演奏が出来ました。

 

 恐らく今日の準備がしっかりしていると、もっと緊張感を持ってしまい、力が空回りして音が裏返りまくる可能性が高かったと思います。

 

 上手くやれる見込みが無いな、という半ば諦めに近い開き直り精神があったからこそ、結果として肩肘に力が入ること無く練習できたのかなとは思います。

 

 あとは、楽器とは直接関係ない事でも変化は感じられました。

 

 過去の記事にコントラバスの弓が二種類ある話はしましたね。

 

 

 

 私は一応その両方を使えるようになる、という意気込みを持って演奏しているのですが、今回の練習は一種の気付きがありました。

 

 それは弓が違うだけで、身体操作方法が結構変わるということです。

 

 今までそこら編の印象があまり無かったのですが、今日の練習では弓を持ち替えて楽器の構えを変えなかった時の違和感をかなり感じることが出来ました。

 

 これも、普段ならその違和感を払拭するために相当力を込めて、手首が痛くなったりしたことも有りましたが、そういった問題は起きず、しかし、身体の傾きまで感じることが出来ました。

 

 頭では分かっていましたが、頑張ろうとしないほうが上手くいく、確かにそういった自覚を得られました。

 

 皆さんも完璧を常に目指すのではなく、適度に軽い気持ちで挑んで見るのも有りだと思いますよ。