今回はある意味前回の続きのお話です。   

   

 前回の記事で新劇場版ヱヴァンゲリヲンの主題歌を歌っている宇多田ヒカルさんの話をしましたが、その記事を書いている時に、もう一作品ヱヴァンゲリヲンと違ってしっかりと追っている物がある事を思いだしました。   

   

 その作品はKINGDOM HEARTSゲームシリーズです。   

   

 ファイナルファンタジー等でお馴染みのスクウェアエニックスと世界に誇るエンターテイメント企業Disneyとのコラボレーションによる作品です。   

   

 ナンバリングタイトルとしては3作ですが、多岐にわたるスピンオフ展開もあり、かなり情報量の多い作品となっています。   

   

 2以降はスクウェアエニックスっぽい要素が強くなっているようにも感じますが、特に第一作目はその世界観の重ね方がとにかく秀逸で、ディズニー作品だけが好きな人にも躊躇なくおススメできる名作です。   

   

 ゲームその物の魅力に関してはそのうち別で記事を書くとして、今回はその主題歌にフォーカスしてみようと思います。   

   

 とはいえ、小難しい分析という感じではなく、私個人が感じた印象をお伝えする感じですので、軽い気持ちで読み進めてください。   

   

 第一作目のテーマソング「光」   

   

 

 

 第一作目と言いつつ、シリーズ全体のテーマソングと言っても過言では無いかもしれません。   

  

そもそもこの作品自体がの攻防を描いているので、曲のテーマとも合致しているから印象に強く残るのでしょう。  

  

 また凄いなと感じるポイントとして、MVを見ていただければ分かると思うのですが、曲の内容は歌詞だけ見ればそれほどファンタジーではないという所も挙げられるかなと思っています。  

  

 古いアニソンや戦隊ヒーローの曲はストレートに作品の事を歌詞に入れ込みます。  

  

 それはそれで盛り上がる物があるので、成立していますね。  

  

 前回の記事で取り上げたエヴァンゲリオンのTV版の主題歌「残酷な天使のテーゼ」  

  

 これは前述の作品の為の曲とは一線を画し、作品を直接表す要素は入っていません。  

  

しかし、抽象的で幻想的な歌詞が余白を作り、視聴者が思い浮かべる世界観とリンクするという手法で、劇的に作品を表現しています。  

  

 その考え方で行くと、「光」は序盤こそ言葉の並びとしては幻想的ですが、だんだんと世界観から人と人との感情のやりとりにフォーカスされている事が分かります。  

  

 しかし、ゲーム中に全て聴いても意外と世界観との結びつきを感じたままだったりするんですよね。  

  

 個人的な見解としては、曲中に「光」や「暗闇」等作品の世界観に繋がる単語がちりばめられているため、ゲーム中ならそのイメージと結びついて、幻想的で広大な世界が想起されているんだと思います。  

  

 それこそ、ゲームの映像と組み合わせても、MVの様な現実の日常として見ても成立してしまうという、二面性と言えば良いのか分かりませんが、表現が凄いのです。  

  

 次に二作目の主題歌Passion

 

 

  

  

 個人的には一番好きですね。  

  

 過去への想いと未来の広がりを歌詞では述べていて、曲調も遅いわけでは無いのにどこかノスタルジックな思いを想起させます。  

  

 また、この曲も作品の世界観を表すように感じられもするし、身近な自分自身の想いにも置き換えて感じる事が出来るという特徴も持っています。  

  

 考えて見ると、こういった曲の二面性が世界観とプレイヤーの心象風景を結びつけるのかもしれませんね。  

  

 因みに、この「Passion」という曲はゲーム中では通常版のCメロ(?)がばっさりありません。  

  

 聴いてみると分かるのですが、その部分があると一気に情景が現実的な物に変わり曲全体のイメージや解像度がガラリと変わるのです。  

  

 これもまた凄いことですよね!一曲で二度美味しいというか、とても深い  

  

 そして三作目「Face My Fears」「誓い」  

  

 

 

 

 因みに今作では初めてオープニング曲が別で作られています。  

  

 セットで考えるなら「光」や「Passion」でいう前半の幻想的な雰囲気をオープニングテーマで表している気がします。  

  

「誓い」はある意味で最も現実に近い感覚で心に響く曲だと感じています。  

  

 これまでのテーマソングと比べても、一番分かりやすく人と人との心の繋がりにフォーカスしているんですよね。  

  

 大人っぽい曲調と歌詞で、主人公達の成長や、これまでの乗り越えてきた怒りや悲しみ、そして心折れそうになりながら、ふらつき、立ち止まりそうになりながらも歩み続ける姿を現しているように感じます。  

 

 こうして振り返ってみると、それぞれの作品の位置づけと曲が見事にマッチングしているというか、ゲームや楽曲そのものが成長というか変化しているような印象になっていて本当に素晴らしいです。 

 

 音楽と作品の相乗効果を楽しみながら堪能する事は、ある種創造性を育てるのに役立ちます。 

 

 映画やゲーム、ドラマやアニメ等を鑑賞するとき、音楽の力を意識してみてください。 

 

 より深く楽しめること請け合いです。