今回は久しぶりに楽器関連の話です。 

 

 コントラバスという楽器は見ての通り、他の弦楽器に比べても格段にサイズが大きく、演奏には相当なパワーを要します。 

 

 しかし、その中でも奏法と言うか、楽器のセッティングに大きく2系統位あったりします。 

 

 一つは弦高(弦と指板の距離)を広めに取り、大きなエネルギーをかけてダイナミックに楽器を鳴らすタイプ。 

 

 もう一つは弦高を低めに設定して、必要十分な力だけで楽器を響かすタイプです。 

 

 これに関してはどちらかに優位性があるという訳ではなく、個人の趣味や、楽器の相性曲によっての向き不向きもあったりします。 

 

 楽器との相性で言えば、現在の高い圧力がかかる弦を想定してない古い楽器では圧力の低いガット弦にするか、弦高を下げて楽器にかかる圧力を下げる必要がありますし、反対に新作の楽器は高い圧力のかかる弦を想定しているので、一定の弦高は必要だったりします。 

 

 曲によっての向き不向きで言えば、細かい動きを求められるソロ曲では弦高を低めにしてコントロール性を高めた方が良いですし、オーケストラの、それも激しい曲では高い張力ならではの強い音が求められる場合もあるのです。 

 

 イメージとしてはこの動画の一番右端で弾いている方は恐らく弦高を高くしていると思います。(あくまで個人の見立てです)

 

 

 弦高が低い方で言うと、この方の楽器の弦高は物凄く低いと聞いたことがあります。

 

 

 

 

 このセッティングというものはアマチュアにおいては個人の趣味が大きく出ます。 

 

 実を言うと私は基本的にオーケストラしか弾かないですが、弦高は低めの楽器を使っています。 

 

 ミーハーなんですよね(笑) 

 

 「なにやら海外のプロも使うガット弦があるらしい」という話を聞いてそちらに興味が湧き、本来は楽器に合わせてオーダーメイドで作ってもらうのですが、メンテナンスをお願いしている楽器屋さんに余っていたものを無理やり張っています。 

 

 使っている楽器は新作ですが、その他の部分で調整をお願いして鳴りは上々です。 

 

 ただ、この楽器の大きな問題点としては 

 

 演奏の難易度が高い 

 

 という事があります。 

 

 これは私がミーハーである故に、奏法自体も刷新した事に由来する問題だったりします。 

 

 元々私は今の楽器にする以前は部活の学校楽器や、先輩からの貰い物の楽器を使っており、オーケストラで使っていた事もあり、前述の弦高を高めにしてダイナミックに弾くスタイルだったのですが、この奏法を歳を経てからも続けていくことに限界を感じ(笑)、疲れにくそうな現在のスタイルに方向転換したのです。 

 

 そうすると、大きな音を出そうした時に、過去の奏法の癖で強く力を入れすぎると、弦が指板についてしまったりして変な音になるのです。 

 

厳密に言えば遠くまで響く音と弦を押さえつける力には相関関係は無いので、最も良いポイントを探すのですが、弦高の低い楽器だと、過去の力の入れ方に対して許容範囲が狭いのです。 

 

 そして、ブランクの問題がありました。 

 

 過去の記事にも書きましたが、去年末から2月頃まで、楽器を始めて以来無い期間楽器を弾かずに居た結果、今のセッティングでの最適な奏法が抜けてしまっていたのです。 

 

 強い音を出そうとする時にG線(一番高い音が出る弦)の音がまあ裏返る。 

 

 弾いてきた期間の長いダイナミック奏法の方が感覚が残ってしまっていたんですよね… 

 

 2月頃から再開されたオーケストラの練習で、強い音を出そうとするたび音が裏返ってしまっていました。 

 

 回数を重ねるうち、かなり元のクオリティで音量を出せる様になってきた頃にまた一つの変化がありました。 

 

 この話は、意欲やモチベーションとイメージがパフォーマンスに及ぼす影響に関する話に繋がるのですが、長くなるので次回に回します。 

 

 とりあえず今回はコントラバスにもいろんな弾き方があるんだなという事が伝わればうれしいです(笑) 

 

 では次回をお楽しみに!