前回の記事ではオーナーマインドに関して、特にリスクを含めて納得した上で行動をする事と、自分自身の手綱を自分で握る事をメインに書きました。 

 

 今回はそこから一段階だけ具体的な考え方をお伝えするので、オーナーマインドへ至るまでの取っ掛かりになればと思います。 

 

 その考え方とは 

 

 疑問をそのままにしない事 

 

 この話になったのも最後のオーナー会での事でした。 

 

 まず前提条件をいくつか先に挙げておきましょう。 

 

 私が所属する物販ビジネスのオーナー会は、ビジネスそのものに新規参入する人が多いです。 

 

 そして中にはPCの扱いも覚束ない人も居ますし、ネットサーフィンくらいはするが後はほぼ分からないという人もそこそこ居ます。 

 

 そして、ちょこちょこ他の記事でも話題に挙げていますが、このビジネスは独自のアプリケーションを利用する事が肝だったりします。 

 

 これらが揃うと何が起こるか。 

 

 ショップ運営に役立つ、または必須な作業を分からないからスルーするという事が多発したんですね。 

 

 まあこれはビジネスオーナーに限らず問題な思考ではありますが、前回の記事に書いたようなアカウントを守るのに絶大な力を発揮している機能もあるわけで、ここを疎かにする事はすなわちビジネスその物への軽視に繋がるので特にリスクが高いのです。 

 

 実際この問題も、独自のアプリケーションの安全性が高すぎる故だという話でもありました。 

 

 そこをスルーしていてもある程度の安全性はあるため、オーナーマインドのレベルとしてはよろしく無くても問題が起きづらかったという本来なら素晴らしい実績があったのです。 

 

 余談ですが、別の物販で成功している方の話を聞くと、この規模で行われている物販の集まりで一年以上の実績がありながら一人もアカウントが飛んでいないというのは奇跡なのだそうです。 

 

 これもまたビジネス初心者が、痛い目を見たことが無くても参入できるという本来なら強みに当たる部分が裏目に出ている所でもあります。 

 

 一番危険な思考は「本当にこれが出来ないのが問題なら誰かがもっと強く言ってくれるはず」というような思考ですね。 

 

 これは完全な雇われ思考というか頼りきり思考です。 

 

 ビジネスを行うだけではなくあらゆる事で人の力を借りないと成功出来ない場面は確かにあります。 

 

 しかし、そういった場面で誰かの力を借りる事と、誰かに頼り切って全てを放り投げる事は全く違うのです。 

 

 このビジネスに限らず最初のうちは分からない事はたくさんあるでしょう。 

 

 先輩たちの会話で理解できない単語が飛び出てくることもあるはずです。 

 

 そういった時に、「いつかこれを自分で出来る様にならないといけない」と思って分からない事象に向き合う事が大事です。 

 

 ただ一つ注意点として、分からない事があるからと言って脊髄反射的にすぐ誰かに聞くというのもまた違うという事は理解しておいてください。 

 

 誰かに聞くにせよまず一度考え、仮説を最低一つか二つは携えて聞きに行くようにしてください。 

 

 「ここが分からない」と宣言してから考える時間を取るのも一つの手です。 

 

 私も時々、自分で考えだした仮説に満足して答え合わせを忘れる事があるので、そういった方には「まず宣言する」作戦はおススメです。 

 

 どこまで理解するかは個人の裁量ではあります。 

 

 例えば前述のアプリケーションに関しても「より良くする機能」「出来ないとまずい機能」がある訳です。 

 

 その中でも「ここを知らないとどれくらいのリスクがあるのか」をまず理解したうえで、「優先順位を決めて深い理解はそれを基に進める」という組み立てが出来ているならそれもまたオーナーマインドがある上でのリソースの振り分けなのでOKなのです。 

 

 自分の領域を守るために、その領域内の疑問は徹底的に無くす。 

 

 これが大事な考え方です。 

 

 実践しましょう。