前回の記事で中学時代の友達に何やら典型的なビジネス勧誘を受けた話をしました。皆さんだったら親しい人から急に一見怪しげなビジネスの話を持ちかけられたらどう思いますか?

 

 不安?期待?怒り?驚き?哀れみ?色々あると思います。むしろ今挙げた分類では追いつかない程の数の感情が湧き上がるのではないでしょうか。

 

 ここで実際に湧き上がる感情に任せてスッパリ縁を切ったり、逆にどっぷりその世界に浸かるのも選択肢としては間違えていないと思います。

 

 動物時代の本能としては危険から逃れる時も大きなチャンスを掴まんとする時も、一瞬の逡巡が命取りになるわけなので、直感に任せるのも有りでしょう。

 

 ただ、その直感が正しいか錆びついているかは、普段から自分の行動と結果を意識している人でない限りそうそう分かるものでもないと思います。

 

 とりあえず感情がざわついたら安全策を取るというのがまあ鉄板ではあると思います。しかし、それで100%身を守れるかと言われれば決してそうでは有りませんし、本当はチャンスだったのにそれを逃すこともあるでしょう。

 

 基本的に安全策を取るスタンスでも直感を磨いておくことは損ではありません。そのために必要な事がタイトルにもある自分の感情を分析するということなのです。

 

 私の体験を元に例を挙げてみましょう。ある日あなたの友人から食事の誘いが有り、何の気無しに行ってみると最初は雑談をしているが、だんだんとコロナの影響等の話から収入面の心配事の話に変わり、ビジネスの話になり、「今一緒にビジネスをやっている人が居るんだけど呼んでも良い?」となって知らない人が来るという状況を想像してみてください。

 

 微妙に私の体験とは違いますが、ほぼこんな流れです。正直今どきテレビの再現VTRでもこんなコテコテの展開は見ませんがこんな事が現実に起こるのです。

 

 コロナ禍で話の途中までは作りやすいので気をつけて、という系の話はこの記事の本筋から逸れるので置いておきましょう。

 

 大事なのはこういった時に起こった感情を俯瞰的に捉えるようにするということです。

 

 正直、ちょっと会う流れになった段階でうっすらとこんな事起こりそうだなという感覚はあったんですよね(笑)

 

 若干覚悟はしていたので前回の記事にもあったような、なんか珍しい状況に立たされたという面白さもあり、なんとなくがっかりしたとか引いてしまう感情がありました。

 

 そしてその時ある程度心に余裕が有ったので、その瞬間の自分の感情を分析してみたのです。

 

 前者の面白いという感情は、状況への興味ですねある程度理由がはっきりしています。問題は後者がっかりした、とか引いてしまったという感情がその時モヤモヤしたので深堀りしてみました。

 

 がっかりしたというのは、悪い方向の予感が当たったという事で、自分は騙されようとしている、悪意が向けられているという風に受け取りそうになっているから引いているのかなという所です。

 

 ざっくりとした分析ですがこれだけで「悪い予感とは何を指しているのか」「本当に騙されている所なのか」「本当に友人は悪意を持っているのか」というような疑問が湧くんですね。

 

 さらに進むと悪い予感というのは詐欺に巻き込まれる事が頭に浮かんだ結果だろうなとも思いますし、では本当に紹介されているビジネスが詐欺だと断定できるほど自分に知識があるのか?という所に行き着くのです。

 

 ここに関しては自分でその方面の知識を身につける、という事とビジネス関連で相談できる人はいるので、話して見れば不安は払拭できそうだなと思いました。少なくとも根拠のない感情だけで断ずるのも違うかなという所です。

 

 すると二個目の騙されているかの疑問もその場で判断できる事ではないことが分かります。ただ基本的にここで判断を迫られるなら安全策をとって逃げるのが吉です。猶予が有るのなら次の機会までに調べたり相談したりしても良いでしょう。

 

 本当に友人は悪意を持っているのか?これに関しては真意を聞くことなんて本当に悪意があればあるほど無理なので一旦考えの方向を変えましょう。「本当その人は惜しい友人か?」と。

 

 これは何も薄情になれという事を言っているのではありません。ただ、「金を貸す時はあげるつもりでいた方がかえって揉めない」という考えに近いです。それで裏切られても諦めがつく覚悟を決めておけばショックも低減できます。

 

 と、この様に浮かんだ感情を分析するだけでも感情と客観的に向き合うことが出来るので、冷静さを取り戻すのに役立ちます。

 

 さらにその時に湧き上がった感情を分析しておくことで、次にその感情が湧き上がった時に自分の状況が理解できるのです。

 

 言い知れない感情に襲われた時こそ感情の分析を行うことで事ある毎に余裕が生まれてきます。みなさんもやってみて下さい。