昨日の記事に付随してというか、記事を書いた段階では譜面を読み直しただけだったのですが、「せっかく練習を見に行くからには」と思って自分で楽器を出して弾きました。ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」4楽章 

 

 今回は譜面を眺めるだけでは気付かなかった所や、実際に自分で身体を動かして思い出すことの大切さに関するお話です。 

 

 冒頭部分、これは後輩にとりあえずの課題を出した所です。最初から力強い音が必要になるので自分でも本番をイメージして弾いてみました。 

 

 そんなに難しいフレーズではないですが、その分力みすぎて音を潰さない様にするのが注意ポイントだなと思いました。 

 

 正直この段階で楽器出して事前に練習しておいて良かったなと思いました(笑) 

 

 弾き方の指導をする時に実際に弾くつもりではありました。しかし流石に自分の楽器は持ってはいかずに学校の楽器を使うので感覚が違いますし、この認識を持たずにいきなり弾いたら見本のつもりが大失敗になるところでしたね。 

 

 この冒頭部分、弦楽器全員でシ―ドと弾くのですが考えてみると結構厄介なポイントなんですね。スラーと呼ばれる音と音を滑らかに繋げる弾き方をするのですが、音程の差が半音しかありません。

 

 軽く音程について説明すると音程とは2つの音の隔たりの事です。ドレミファソラシドというのは聞いたことが有るかと思いますが、ものすごく簡単に言うと低いドと高いドが離れていてミとファが近いみたいな物だと言うことです。

 

 音の高さに差が有れば変化に気付きやすいですが、近ければ気付きにくい。段差みたいな物だと思ってもらってもこの記事内では差し支えないはずです。

 

 要するに音程の変化が少ない上に滑らかに弾けと書いてある訳ですね。しかし、確実に音程が変わっているように聴こえないといけない…ドヴォルザークも難儀な譜面を書いたものです(笑)

 

 これを克服するためには左手をいかにしっかり押さえるか、右手の音の切りをいかにはっきりさせるかが大きな課題になるのです。 

 

 冒頭はユニゾンだけではなく途中から低いシから高いシに音が跳躍する所があり、そこも左手のポイントになります。

 

 通常コントラバスで音階を弾く時は薬指を使いません。音と音の幅が広すぎて指の感覚を等間隔に広げても正しい音を押さえられないためです。

 

 通常は人差し指と中指の間をぐっと広げ、中指の次は小指を使って押さえます。

 

 ということで、新世界の冒頭4小節を弾くだけで、左手の使う指の押さえる練習としては網羅出来ているわけですね。我ながら良い課題を出したものだ(笑)

 

 そしてその次の難しいところは…と続けようと思ったのですが、なんと、冒頭の4小節の解説をしただけでもう1000字超えてしまいました(汗)

 

 まだまだポイントは大量に有るのですが…まあとりあえず今日はどんなもんか様子を見てきます!