走るスピードは「ピッチ×ストライド」で決まるので、ストライドの目安となるレース中の歩数に注目するのは誰しもが経験してきたことだと思います。
今のピッチで歩数を1歩減らせることが出来れば、0.2秒はタイムを短縮できるはず…そんな事を考えたことがある方は非常に多いのではないでしょうか?
歩数は結果であって、目的ではないというのが筆者の考えです。
皆さんが目指すのはタイムの短縮です。
タイムを短縮するために最優先で考えなければいけないのは、トップスピードの向上と、トップスピードの出現地点を出来るだけゴール側にすることです。
トップスピードが向上すれば、これまでと同じピッチで走っていれば必然的に歩数も減少します。
歩数を気にしてしまう事によって陥りやすい罠は、理想の歩数で走る事を優先させた結果、間延びした走りになり、結局タイムが向上しない事(落ちてしまう可能性も十分)です。
歩数を気にしてしまうと、一次加速を大きく走るまでは良くても、二次加速でのピッチアップが疎かになる可能性が高まります。
二次加速でのピッチアップがないと、三次加速で上手く加速が出来ず、トップスピードが伸びず、トップスピード出現地点も手前になってしまって当然タイムは伸びません。
歩数は気にせずに、トップスピードを向上するためにはどうすれば良いかを考え、トップスピードが高まってくれば、タイムも上がってきますし、結果として歩数も以前より減少している事でしょう。
歩数は分かりやすい指標なので、同一人物が違うスパイクを履いた時の反発力を見るには良いと思います(カーリーのマックスフライとメタスピードSPの歩数の違いは非常に分かりやすかった)。
あえて歩数を有効活用とするならば、二次加速のピッチが理想的なのに中盤以降のピッチが大きなマイナスになっているという時です。
これは21歩目以降が大きく間延びしている(歩数が少なすぎる)事を示しているので、歩数を少し増やしてでももう少しピッチを落とさずに走ろうという時は歩数のデータを有効活用できます。
歩数を気にしている方は少なからずいると思いますが、歩数は結果であり良い走りが出来るようになるとそれに応じた歩数に落ち着くと思います。
歩数は結果であり、目的ではないという事を頭に入れておきたいところです。
何度も繰り返しますがタイトルにある通り、基本的に歩数を気にする必要はないと考えます。