真空管アンプ作ってみた 4 改良編 | Analog of Magic もみじとクラフトマンのblog

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※記事公開日と実際の時系列はリンクしていません。4は3より前の出来事です。

 

Alter Flugel VTは真空管アンプらしさを表現するアンプですが、もう少しだけ性能を良くしたくて調整しました。

 

事情がありゲインが大きかったのでこれを少し下げました。これで使い勝手が良くなりました。またこれに伴ってホワイトノイズも小さくなっています。そして歪率も下がっています。パーフェクトウィンです。

 

今回のTHD+Nと、同じグラフ内に前回の値も書き込んだものを以下に掲載します。ただし以下のデータはすべて代表値です。真空管の個体差によりある程度の誤差が生じます。歪みはあまり変わらないみたいですけどね。

 

 

このグラフを見ての通り最大出力は変わっていません。ただしゲインが異なります。ゲインを下げたことでホワイトノイズは減りました。

 

ゲインは変更しましたが他の部分の特性はほとんど変えていません。矩形波応答と歪成分を以下に掲載します。

 

矩形波応答 約10kHz 33Ω負荷 上がアンプ出力です。

 

歪成分 上が歪成分、下が出力波形。

 

矩形波のわずかなオーバーシュートは今回もわざと残しています。

 

これで使い勝手が許容できる範囲になりました。出力も33Ω負荷で30mW以上(真空管の個体差による)取れるのでヘッドホンもかなり鳴ります。