科学と擬似科学とオカルト | Analog of Magic もみじとクラフトマンのblog

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世の中には擬似科学とオカルトがあふれています。特にオーディオ界隈では非常に多いです。

 

個人的にオカルトはあまり大きな問題はないと思っています。
誰が見ても科学的ではない説明は科学ではありませんからそれを信じる・信じないは選ぶ側が決めることです。よくわからない説明で作られた物であっても使う人が効果を感じればそれで良いのです。ただしそれを人にすすめるのはいかがなものかと思います。

 


一方で擬似科学は非常に危険です。
効果がなかったり間違っていることを効果があるように表現すると騙される人が出てきます。少し前に水素水が問題になりました。これは水素水が体に良いとする科学的な根拠が乏しいことと、なんと水素が特別多いわけではなかったために問題になったのだと記憶しています。
問題だったのは各社から販売されていた水素水であって水素と水は科学的に説明できるものです。それは変わりません。だからこそ擬似科学が入り込みやすいのだと思います。


オーディオにおいても同じです。
特性を良くしたり、特性と音を結びつけるならば十分な根拠や理論が必要です。しかし書籍を手にすることもなく十分な測定をすることもなく自分の考えや思想を評価されたい人が多いようです。それでも理論が正しければいいのですが残念ながらそういうことは少ないです。

オカルトを否定するのに擬似科学を使いだすと最悪です。でもこれ結構多いです。たとえばケーブルで音は変わらないとする人の中にはそのDCRのみを根拠としている人が結構多いです。しかし実際はそれ以外のあらゆる要素がケーブルごとに違いますし、仮にもしDCRのみが違ったとしても出力する機器や入力する機器のインピーダンスが一定でなかったりすればシステム全体での特性は変わってきます。

 

 

 

私が昔から好きなウェブページに科学と擬似科学について詳細に解説しているものがありますので紹介します。かつ様の手作りオーディオとSFと ヨーロッパの博物館のページ内にある「科学する心」という項目です。
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/katsu-san/audio/do_sceience.html

 

オーディオアンプの設計と製作の中にある「自作アンプとオーディオについて」のほうがよりわかりやすいかもしれません。
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/katsu-san/audio/pseudal_tech.html

 

私が書くよりもわかりやすく、しかも高度な説明をしてくれています。

 

 

 

 

ただし「アンプ製作をコミュニケーションの道具にしたかったり自己顕示欲を満たす道具にしたいだけだから勉強するのはナンセンスだよ」という主張には同意します。勉強せずとも目的は達成できるでしょうしそこに科学を持ち込む必要はありませんから。同意はしますが偉大な先人たちに失礼ですので理解はできません。

 

私は少しでも真実に近付きたいですね。