夫への報告はその日の晩だった。
自分からは切り出す勇気がなく、相手が聞いてくるまでは何も言わないでおこうと思った。
実際に身ごもる女と、そうじゃない男はやっぱり危機感が違うと思った。
私なら検診の結果は気になってすぐに聞くはず。
夫は寝る前にベッドの中で、ついに今日診察日だったことを、ようやく思い出したようだった。
「そうや、あれ!今日どうやったん⁉︎」と聞かれ、少し間をあけて答えた。
「ちょっと…最悪なことになってしまった。」
「え!どーゆうこと⁉︎子宮外妊娠とか言ってたやつ⁉︎」
「違うけど…子宮内やったけど…2週間以内に手術しないとあかんみたい。」
病院での経過を説明した。
簡単な処置って言えば良かったかもしれないが、あえてそのまま手術という言葉で伝えた。自分がどれだけショックだったか分かってもらいたかったのか、ただ優しく言う余裕がなかったのか分からないけど。相手は子供の父親なのだからありのまま伝えていい、と思った。
夫は「そぅか…」と言い、突然自分も検査を受けると言った。
仕事休むから、もしかしたら自分にも原因があるかもしれないから、と。
主治医にはまだ精液検査のことは何も言われてないけど、したいなら言っとくねと答えた。
私にはやっぱり今の現実の方が重要で、これからの検査のことを考える心境にはなれなかった。