数年前に、特に貯金もないのにローンで新築一戸建てを購入して引っ越しした。分譲住宅地で何十件も建っている住宅街。その中で子供のいない夫婦は私達だけだった。そのうち授かると思っていたけど、思い通りにはいかなかった。
周りは小さなお子さんのいる家庭ばかりだった。私達は子供がいないのに一戸建てに住んで、不思議に思われていたかもしれない。
子供が出来なかったらどうするの?って思われているかもしれない。
ある日、ママ友さんたちが立ち話をしている所を通りかかったので挨拶した。そのうちの1人は引っ越しする前からの知り合いだった。
すると知り合いの人がママ友へ、私が子供がいてない為「頑張りやぁって言ったってるね〜ん。」と言った。
子作り頑張ってなんて、そんなこと言われた事ないのに。嘘つかなくても…。
その時は何となく流してやり過ごしたけど、今思えば結構な言われようだな、と思った。自分が3人産んでいるから、1人も産んでいない私は応援される立場なんだろう。
女の人の、こういう所は苦手かもしれない。こんな事では傷つかないけど、こんな人にはなりたくない。




昨日はとっても、忙しい夜勤だった。座る暇がないくらいで、何とかご飯だけは食べれた。もちろん仮眠なんてとれる訳もなく。
処置が重なり、急変が重なり、重症を抱え…こういう夜勤にあたる事が何故か多い。
バタバタ動き回ったせいか、出血が始まり、血塊もでた。全く腹痛などはなく、出血の量も少なく、、、
もう、不思議と悲しい思いは感じなかった。悲しんでる暇もないくらい、必死で仕事をこなした。
心底大変な仕事だと思った。こんな時でも自分の身体を労ることなんてできない。患者さんへは健康に導くよう働きかけるのに、何で自分自身をこんなに酷使しないといけないのか。そんな仕事を選んだのは自分だけれど。
寝るべき時間に走り回り、適当な栄養のないものを早食いして…いったい誰のために?

順調に成長していれば、出産予定日は6月末だった。お腹が大きくなってる自分の姿を想像していた。お産をする病院は自分の職場に近いとこか、両親が来やすいとこか、悩んでてまだ結論は出ていなかった。和室は片付けて赤ちゃんの布団をそこに敷こうと思っていた。睡眠不足になるだろうなぁ、沐浴してあげたいなぁ。離乳食を作ったりベビーカーで出掛けたり…
流産するなんて考えもせず、よくもまぁ幸せな想像ばかりしていた。
短い間の幸せな夢

自分の母に妊娠したことを伝えたら、翌日赤ちゃんを沐浴させてる夢を見たと言っていた。
ごめんね、やっぱり言うの、もう少し我慢したら良かったね。