話せても書けない日本語(51) | 穴吹 圭のブログ

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日常の話、コミュニケーション、外国語習得法などを



中心に、小学生から大学生まで幅広く教育のあり方を



考えます。



教育についてはこれまでの経験を活かし、実際に役に



立つ内容を読者と一緒に掘り下げていきたいと思います。

      体言止めは控えめに!


 文章の中で、必要以上に体言止め(名詞形止め)を

する学生がいますが、これは基本的にはしない方が

いいと思います。


 日本の有名な作品を見ても、これが目につくときが

あってなんとも言えませんが、基本的には極力使わ

ないようにした方がいいでしょう。


 なぜなら、文末での連体形止め、あるいは体言止

めは余韻をもたせる日本語独特の表現法で、読み

手に判断をまかせために、解釈がいろいろわかれて

しまうからです。


 次の例を見てみましょう。


(例文99)
 高校3年生になると受験一色。私は日本史が

苦手。だから、受験を意識し集中的に勉強しまし

た。すると最初の模試でいきなり上位。必死に

頑張って結果が見えてちょっと自信がつきました。

それからもっと頑張って定期テストでトップだった

ときは、嬉しくて嬉しくて、頑張ってよかったと思

いました。


 ・一色→一色になりました
 ・苦手→苦手だったので、
 ・上位→上位に入りました
 ・必死に頑張って→懸命に努力して
 ・ちょっと→少し
 ・もっと→さらに
 ・嬉しく嬉しくて→嬉しくなりまひた


 これまでにもいくつも例にあげているように、この

文章もどのように直していいのか、頭を悩ます内容

なっています。


 一応、次のように直しました。


(訂正文)
 高校3年生になると受験一色になりました。

私は日本史が苦手だったので、受験を意識

して集中的に勉強しました。すると、最初の

模試でいきなり上位に入りました。懸命に

努力した結果が見られて、少しは自信がつき

ました。それからさらに努力して定期テスで

トップだったときは、努力した甲斐があったと

嬉しくなりました


 とにかくこの文章は、内容・表現のいずれも

とても大学のレベルでないことは確かなよう

です。


 それでは、次の例を見てみましょう。


(例文100)
 さまざまな悩みを乗り越え、迎えたセンター

試験当日。納得のいく結果でなかったけど、

国公立二次。私大対策に切り替えました。

結局国公立は不合格。とっても悔しく、本校に

入学することに納得できませんでした。しかし、

大学生活が始まると、日に日に新しい友達が

でき、毎日がぐんと楽しく充実しています。


 ・試験当日→試験を受ける当日でした。
 ・なかったけど→なかったけれど
 ・不合格→不合格でした
 ・とっても→非常に
 ・日に日に→日ごとに
 ・友達ができ→友達が増え
 ・ぐんと→とても


 これもかなり直さないととても書きコトバの作文

とはいえませんね。


 そこで、次のように直しました。


(訂正文)
 さまざまな悩みを乗り越え、迎えたセンター

試験を受ける当日でした。納得のいく結果で

なかったけれど、国公立二次は私大対策に

切り替えました。結局、国公立はどれも不

合格でした。とても悔しくて本校に入学する

ことに納得できませんでした。しかし、大学

生活が始まると日ごとに新しい友達が増え、

毎日がとても楽しく充実しています。


 あるとき学生になぜ連体形止めにするのかを尋

ねてみると、「文章が締まって、かっこいいから」と

いう返事が返ってきました。


 広告のキャッチ・コピーであればそれなりの効果

があるのでしょうが、文章の中ではきちんと最後

まで書く必要があります。


 とにかくこのように直してみましたが、これでどう

でしょうか。みなさんもやってみてください。


→「話せても書けない日本語(52)」に続く


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