話せても書けない日本語(37) | 穴吹 圭のブログ

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日常の話、コミュニケーション、外国語習得法などを



中心に、小学生から大学生まで幅広く教育のあり方を



考えます。



教育についてはこれまでの経験を活かし、実際に役に



立つ内容を読者と一緒に掘り下げていきたいと思います。

    「ピッタリ」は話しコトバ!


 「ピッタリ」は話しコトバの代表的なものなので、書きコ

トバの中では使わないようにしたいものです。


 なぜなら、この言葉が一つあるだけで、文章の調子が

いちじる崩れてしまうからです。


 たとえば、次のような例はどうでしょうか。


(例文71)
 この学科では、英語でのコミュニケーション能力

を養えます。中国語を基礎から身につけることが

できます。母国語である日本語をちゃんと見直し、

文章をまとめたりする力も養えます。だから本当に

学びたいことがすべて学べるので、自分にピッタリ

な学科だと思いました。


 ・能力を→能力が
 ・身につける→習得する
 ・ちゃんと→改めて
 ・文章をまとめたりする→文章をまとめる
 ・ピッタリな→合致した、適合した、最適の


 一見、何も問題のようにない文章にみえますが、よく

見るといくつかの問題があります。

 やはり、最後にある「ピッタリ」が非常に気になります

ね。それに冗長な言葉遣いになっているので、次の

ように簡略にする方がいいでしょう。


(訂正文)
 この学科では、英語でのコミュニケーション能力

が養えます。また、中国語も基礎から習得できま

す。母国語である日本語を正しく見直し、文章を

まとめる力が養えます。本当に学びたいことが実践

できるので、自分に最適の学科だと思いました。
 
 このように直してみましたが、どうでしょうか。


 さて、次のような場合はどうでしょうか。


(例文72)
 私は高校の頃、ただ勉強をがんばってきました。

それは、良い成績を残しておけば損はないし、自分

の目標達成にピッタリ合っている思っていたからで

す。しかし、そのときはちゃんとした目標がなくひた

すら勉強するのはとても苦痛でした。そんなときに

私は数学の楽しさに気づき、それを習うことが楽しく

なりました。そうしたら、他の教科の面白さにも気づ

き、内容を理解して勉強するようになりました。そし

て、進路について考える時、自分が楽しんで学べる

ものがある大学へ行こうと考えました。


 ・がんばって→努力して、励んで
 ・損はない→無駄にはならない、効果的だ、有益だ
 ・ピッタリ→最適の
 ・ちゃんとした→正しい
 ・楽しさ→面白さ
 ・習う事→習うこと
 ・そうしたら→それで
 
 この文章は何が言いたいのかはわかりますが、表現

力があまりにも低レベルで、とても大学生の文章とは思

えません。


 これは大幅に手直しする必要があります。


訂正文)
 私は高校の頃、ただ勉学に励んできました。良い

成績を残せば効果的であるし、自分の目標達成に

最適だと思ったからです。当時は定まった目標が

なく、ひたすら勉強するのはとても苦痛でした。そん

なとき私は数学の面白さに気づきました。そして、

他の教科の面白さにも気づき、内容を理解して勉強

するようになりました。それで、進路については

自分が楽しんで学べる大学へ行こうと考えました。


 これで、なんとか文脈は繋がったようですが、まだま

不十分ですね。


 みなさんはどのように手直しするでしょうか、一度やっ

みてください。


→「話せても書けない日本語(38)」に続く


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