バイク卒業します。 | あなぐまの下町質屋ブログ

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横浜の下町、弘明寺で創業65年の質屋を継いでいる
「あなぐま」です。
『質屋ってどんな人がやってるの?』という疑問にお答えするため、日々の業務や日常、趣味、質屋の裏側、クルマやバイクの話題を書き綴ります。
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昨日7月27日の定休日に、17日の自損事故で壊れたバイクの廃車手続きをしてきました。

フロントフォーク根元が曲がり、フレームにも損傷があるだろうということで、再起不能だそうで、

それでも、その他の部品取りが出来るので、5,000円で引き取ってもらい、廃車手続き費用にあてたというわけです。

このホンダ・クロスカブ110は2018年モデルで、ABS(アンチロックブレーキ)が付いていなかったので、ウェット路面の低速域での急ブレーキで前輪がロックしてしまい、転倒してしまったのだろうとのことです。

 

今回のツーリング前に定期点検を受けて、タイヤの空気圧がパンパンだった(基準値通り)ことも、スリップの原因のような気がします。

まあ、とにかく、バイクの取り回しに、年齢が付いていけなかったことは自覚しているので、

これで、今後はバイクを乗らない選択にはかわりはありません。

 

 

見た目、文弱な私がバイクが趣味と言うと不思議がられていたのですが、歓楽街を飲み歩く事もせず、子煩悩で愛妻家の私でも、男子として冒険心が頭の何処かにあって、

初めて就職したのがスズキ自動車だった事もあり、その男子的冒険心を叶えるのにはバイクは絶好のツールだったのですよね。

風を切って走行することは心地良いですし、長距離を走って初めての場所に到達することは、達成感を与えてくれます。

 

ただ年齢を重ねるごとに、危なっかしくなっていることは自覚していました。

たぶんこれでバイクは卒業!妻も許してくれないし、今後は違う冒険を見つけます。

 

このバイクを買ったのが2018年6月、母の介護で、近所でも「いい人」で通ってる自分のイメージを壊したかった気持ちもあるのです。60才になって、還暦で赤いチャンチャンコを着るくらいなら、赤いバイクを買って、自分の時間を謳歌しながら母の介護をするぞ!って決意みたいなものを胸に、思い切って購入しました。

 

もちろん、介護中にはご近所しか走れなかったけど、介護が終わった2020年、コロナで何処の行楽地も閑古鳥が鳴いているときに、三密を避けられる移動手段と嘯いて、このバイクで伊豆半島揃ツーリングに行ったことがありました。

しかし、いざ、一人遊びをしてみると「俺、なにやってるんだろう?」と、空しくなったものです。

二年に及んだ母の介護中、やりたいことが何もできなかったけど、あの介護中の1分1秒の貴重な時間に比べて、

自分一人で遊ぶ虚しさを感じていたのです。

 

 

その後、それまでも仲良くしていた西湘の若い質屋さんたちと、始めたツーリングは、

インカムを使って走りながらおしゃべりをして、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 

 

それも終わりです。

 

卒業します。