ここのところ急に暖かくなってきた。
花見だ入学式だと世の中いろいろと騒ぎだすが
俺にとってのこの季節はメダカの産卵シーズン開始となる。
老眼でなにも見えないなか小さい小さい卵を見つけ出し
つぶさぬようにそっと水草から取り、別容器に移すという
苦行のような日々が始まる。
メダカが孵化しても、小さい小さい稚魚たちは
ほんのちょっとしたことで死んでしまったりしてしまう。
緊張と痛悔を繰り返す日々が始まる。
だがまあ好きでやっていることだ。
大変なのは間違いないが、これはこれで結構楽しい。
今はまだエサをやろうと水槽に近づくと岩陰に逃げるメダカたちが、これからはちょっと近づくだけでエサをくれと
我先に水面に上がってくる季節だ。
春の到来を心から歓迎する。