別れの覚悟 | セーラの日記

セーラの日記

まっすぐ前を向いて 2匹の猫と共に

前のブログに書いたSさん(もう一人の88歳)

 

お出かけにはエネルギーが要るが それでも大好きなコンサートには行く事にしてその日も神戸まで出かけた。

帰りの駅でエレベーターから出ようとした時に ちょうど特急が入って来て急いだ人が彼女にぶつかって走り出た。

そのはずみで彼女は転倒し 背骨を傷めた。

 

動けなかった彼女を駅員さんが介抱し 救急車を勧めたが 家から離れたここで入院するワケにはいかないと 彼女は気丈に痛みを堪えて京都まで帰って来た。

それから友人を呼んで救急車を呼んでもらい入院したそう。

今もボーンが4本も入ったコルセットで固定した状態で自宅にいる。

 

その間 猫の面倒は誰が…?と聞いたら 同じマンションの知人が見てくれていたそう。

 

長い間 Sさんに連絡を怠っていた自分が悔やまれた。

人懐っこい彼女の猫。『ママが帰って来て良かったね』と撫でたら お尻の辺りに瘤が…

 

『腫瘍なのよ』とSさんが呟いた。

10歳になるこの猫は大型種でそろそろ寿命期に入る。

それでも…と聞くと 『獣医に聞いたら手術は大変らしいわ。 それで骨に転移していたらもうダメだし。費用も100万以上かかるの』

 

『痛い思いをさせて それで帰って来れなかったら…』

Sさんはそれ以上 言わなかったが 誰よりも辛いのは彼女のはず。

私も 何も言えなかった。

 

Sさんの年齢を考えたら 手術して戻って来たとしても この大型猫を病院に連れて行ったりするのは難しい。

それ以上に この子を遺して…ということだって有り得る。

私もウチの猫2匹を遺す事だけが心配の種。

黙って 撫でる事しか出来なかった。