東京ソワール(8040)に注目している。
同社はブラックフォーマルドレスの国内最大手で業界シェアは推定30~40%とみられる。
販売先の大半は全国のスーパーや百貨店である。
同社は、01/12期をピークに①小売業者間の競争激化により婦人服を中心に納入価格が低下したこと、②スーパーの要請で一般婦人服を展開したが、企画力不足もあり赤字となったこと、などにより04/12期では赤字決算となった。
これを契機に①赤字であった一般婦人服の撤退、②別注品の削減による在庫・返品ロスの低減、③派遣販売員の配置見直し、など矢継早に施策を打ち出し、05/12期には黒字転換、06/12期には営業利益で1.5倍の急回復を果たしている。
06/12期に入っても、取引先との条件見直しや不採算ブランドのスクラップにより経常利益は3Qまで前同比+33.4%と好調に推移している(上期時点で業績修正済)。通期の経常利益予想は7.5億円であるが3Q時点で10.3億円と既に超過しており(もっとも、4Qでは在庫の処分損などで前年は赤字であったが、赤字幅は1.3億円程度)、増額修正の期待は極めて高い。
また、同社は前述の諸施策(在庫低減・取引先との条件見直し等)で、運転資金が急速に減少しており、これに伴い純金融資産(現預金+投資有価証券)の残高はおよそ39億円と時価総額85億円の約半分にまで達している(3Q末の9月は、秋冬物の投入を前に例年在庫が増加することから、今期末では50億円程度に増加しよう)。
同社は05/12末まで実質的な筆頭株主が村上ファンドとなっていたが、その後の村上ファンドの不祥事や自社株買い等で06/6末では自社株が13.2%と筆頭となっている。同社では自己株を消却することも念頭に置いており、仮に前株消却すればEPSは価値の向上が見込まれる(最も株式の流動性が同社株価最大のディスカウント要因であることは否めないが…)。来期も今期以上の利益水準が計画として発表され、また自社株の消却が行われればPERの急低下も予想される。なにより、年商200億円の会社が25%に達する資産を金融資産としてただ眠らせている事を読者諸氏は如何様に思われるだろうか、、、「私に運用させろ!」との叫びがどこからか聞こえてきそうである…